「テザリング」という言葉をたまに耳にします。
これって、どんなものなんですか?
ざっくり言うと、「スマホをモバイルWi-Fiルーター化する機能」のことだよ。自分の持ってるスマホを経由して、他の機器もインターネットにアクセスできるようになるんだ。
つまり、わざわざ追加の回線契約をしなくても複数の機器が通信を行えるようになるんだよ。
それは便利ですね!
お金はかかりますか?
無料だよ。
スマホに標準で搭載されてる機能だからね。
じゃあスマホのモバイル回線の契約も必要ないんですか?
モバイル回線の契約は必須だよ。契約しないとインターネットが使えないからね。
テザリングは、単にインターネットへの橋渡しをしてくれる機能だからね。回線がないと意味がないんだよ。
なるほどです!
まさにモバイルWi-Fiルーターみたいな感じなんですね。
テザリングの活用シーン
テザリングの活用例はたくさんありますが、代表的なものとしては次のようなものが上げられます。
<テザリング活用例1>移動中でもゲームをWi-Fi接続
うちの子供はニンテンドースイッチを車に持ち込んでプレイすることがあります。たまにインターネット接続が必要になることがあるらしく、そんなときに、テザリングをONにしておけば・・・パパの株もあがるってもんですw
もちろん、タブレットで動画を見たり、といったことにも活用できますから、長い距離の移動時間でも子供たちが退屈せず過ごせるというのはとてもありがたいですね。
対向車とこの親子の行く末が気になって、話が入ってこないんですが…。
<テザリング活用例2>外出先でもノートPCでインターネット
もちろん、出張先やカフェでPCを開いてWebアクセスしたり仕事したり、なんてこともできます。
最近はフリーWi-Fiが用意されている施設も増えてきてはいるものの、まだまだない施設も多いですよね。
それに、フリーWi-Fiは、速度がやたら制限されていて使いにくいところもあるんですよね。
あと、Wi-Fiはつながってるっぽいのに、インターネットに繋がらない、なんてところもありますよね。
「フリーWi-Fiあるある」だね。
また、暗号化されていないフリーWi-Fiの場合、データ盗聴などの恐れもあります。
VPNなどを用いたセキュリティ対策は可能ですが、初心者には敷居が高いため、自分専用のWi-Fiスポットであるテザリングは簡単にセキュリティが確保できるので段違いの安心感があります。。
<テザリング活用例3>光回線の代わりに、自宅用インターネット回線にする
究極はこれでしょう。
最近は、データ使い放題プランを提供する業者も増えてきていることもあり、自宅の固定回線(光回線)をやめてしまって、テザリングでの運用に移行している人も少なくないようです。
たしかに、モバイル回線だけで十分なら、わざわざ高い通信費を払い続ける必要はないですからね。
かつて、どこの家庭にもあった電話固定回線が、携帯電話に置き換わったのと同じように、インターネットも固定回線が無くなる日がやってくるのかも知れませんね。
モバイルWi-Fiルーターではなく、あえてテザリングを使うメリットは?
上にあった活用例は、モバイルWi-Fiルーターを使った場合も同じだと思うのですが、わざわざテザリングを使うメリットってあるんでしょうか?
もちろんあるさ。
<メリット1>低コストで利用可能!
すでにスマホとして回線契約済みなわけですから、追加で別の回線を契約する必要がありません。
また、モバイルWi-Fiルーターを購入するコストもかかりません。そのため、低コストでインターネット接続が可能になります。
<メリット2>設定がカンタン♪
モバイルWi-Fiルーターは初期設定やデバイスの管理が若干面倒だったりしますが、テザリングの場合は、最初にパスワード設定さえしてしまえば、あとはスマホの設定メニューからON/OFFを切り替えるのみなのでめちゃ簡単です。
<メリット3>スマホは普段どおり使える♪
テザリングをONに切り替えたらあとは普段どおりに使うだけなので、何も意識する必要はありません。
スマホでネットをしながら、アクセスポイントにもなるということですか?
そうだよ。最高でしょ♪
テザリングのデメリットは?
テザリングっていいことだらけですね。
逆に、デメリットとかはないんですか?
もちろんあるよ。
<デメリット1>スマホのバッテリーの減りが早い
テザリング機能によって、Wi-Fi信号を発信し続けることになるため、通常の使用よりもバッテリーを消費します。
そのため、出かけようとしたタイミングでバッテリーが全然残ってない、なんてことも起こり得ますので要注意です。
充電しながら使うようにすれば解決ですね!
そうなんだけど、通信量が多い状態で充電しながら使用することで、スマホに負荷がかかって、バッテリー寿命が短くなることもあるから注意が必要だよ。
<デメリット2>スマホが発熱して停止する
スマホによってもまちまちではありますが、一般的には、ゲームや動画閲覧、動画撮影などをすると高負荷になりやすく、その上さらにテザリングもしていると、さらに負荷が上がって、発熱で停止してしまったり、といったトラブルも起こりやすくなります。
長時間テザリングする場合は、スマホではなるべく負荷の少ない使い方をするのが無難でしょう。
<デメリット2>データ使用量が急増する
テザリング中は、自分のスマホだけではなく、接続・通信している他の機器もデータを使用することになるので、当然データ使用量が増加します。
意図せず通信量が増えないよう、どれくらい通信量が増えるのかを気にしながら、最適なプランを選択しましょう。
どれくらい通信しているかって、どうやって確認したらいいんですか?
iPhoneもAndroidも確認することはできるんだけど、専用のアプリを使うとグラフ表示などもしてくれてわかりやすいからお勧めだよ。
データ使用量のチェック用のおすすめアプリ(Android編)
Android用ですと、私が愛用しているMy Data Managerがおすすめです。
邪魔な広告も表示されませんし、アプリごとのデータ使用量確認や、一定の使用量に達したタイミングで通知をして注意を促したりしてくれます。
また、ウィジェットも用意されているので、わざわざアプリを起動しなくても、ほぼリアルタイムでデータ使用量を確認できるのでとても便利です。もちろん私も使ってます♪
データ使用量のチェック用のおすすめアプリ(iOS編)
iPhone用だと、「ギガ残量」というアプリがお勧めです。
もちろん、ウィジェットもあります♪
こういったアプリを使うことで、単にデータ使用量を確認することができるだけではなく、自分がいつもどれくらいデータを使用するのかという目安もわかるようになってきます。まずは現状把握をしたいという人にとっても最適なアプリでしょう。
<デメリット3>通信速度の低下
デメリットの続きです。
当たり前といえば当たり前なんですが、複数の機器が同時に通信することで、一台あたりの通信速度は低下します。
Webサイトを見る程度でしたらあまり気にならないと思いますが、複数の機器で同時に動画を見たりすると快適に閲覧できなくなることも起こりえます。
以上3点が、テザリングの主なデメリットと言えるでしょう。
ただ、これらは、常に通信量が多い状態で使われる場合のデメリットなので、たとえば移動中に一時的にテザリングをする、などといったライトな使い方であればそこまで心配する必要はないでしょう。
【まとめ】テザリングはコスト削減に役立つ!デメリットを理解しながら活用しよう!
テザリングの最大のメリットはその手軽さとコスト効率の良さにあります。
追加の機器や回線契約を必要とせず、既存のスマートフォンとデータプランを利用して、複数のデバイスでインターネット接続を共有できる点は大きな魅力です。また、セットアップが簡単で、場所を選ばずに安全に接続することが可能です。
しかし、バッテリーの消耗やデータ使用量の増加、通信速度の低下などのデメリットもあります。。これらのデメリットに対応するためには、使用環境を考慮した適切なプランの選定や、必要に応じて充電器を常備するなどの対策が有効です。
ともあれ、テザリングはスマホ標準の機能ながら、非常に便利で価値のある機能です。
適切に活用することで日常生活やビジネスの両面で大きなメリットを享受することができます。
ぜひ、上手に利用して、より快適で効率的なスマホライフを送っちゃいましょう!
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