本記事では、Pixel FoldやGalaxy Z Fold5といった2大折りたたみスマホを選ばず、vivo X Fold2を選んだ理由を述べます。
vivo X Fold2のレビューはこちらをご覧ください。
また、他にも中国を中心として各メーカーがライバル製品を出していますので、それらの中からvivo X Fold2を選んだ理由についても述べます。
あなたが折りたたみスマホを選ぶ際の参考になれば幸いです。
【選定理由 その1】画面アスペクト比のバランスがスンバラシイ
まず、私がPixel FoldやGalaxy Z Fold5ではなく、vivo X Fold2を選んだ最大の理由の一つは、閉じてよし、開いてよし、なバランスの良いアスペクト比が決め手でした。
最初は、メイン画面(開いた状態の画面)で書籍を少しでも広く閲覧したかったので、なるべく縦に長い機種を選ぶつもりでした。
縦長という点では、Galaxy Z Foldシリーズが最強なので、まっさきに候補に上がりました。
しかし、普段はあくまでサブ画面(閉じた状態の画面)のほうがメインです。
「サブ画面がメイン」ってなんだか変な表現ですね^^;
ごもっとも・・・
普段の画面が縦長、つまり、横幅が狭いのは、デメリットにもなると思いました。
Youtubeの画面は小さいわ、Webの情報量は少ないわで、あまり言いことがありません。
だったらPixel Foldのほうがいいんじゃないんですか?
もちろんそれも考えたんだけど・・・
今度は開くと横長になってしまうから、書籍を読むときは縦に回転させなきゃ快適に読めないんだよなー。。
毎日(私の場合は一日に数回)、本を読むたびに画面を回転するって、結構わずらわしいんですよね。。
パッと開いてそのまま使いたいわけですよ。
そんなときに見つけたのがvivo X Fold2でした。
先ほどの図にもう一度登場してもらいましょう。
Pixel Foldは横長、Galaxy Z Fold5は縦長。vivo X Fold2はその中間。
限りなく正方形に近いですが、やや縦長。
パッと開いた状態だと、書籍や雑誌・コミックは当然、Pixel Foldよりもだいぶ大きく表示されます。
また、Galaxy Z Fold5のほうがわずかに縦長ですが、vivo X Fold2のほうが画面が少し大きいので、書籍等の表示面積はほぼ同じです。
一方、閉じた状態では、縦はPixel Foldよりも高く、横幅はGalaxy Z Fold5よりも広い。
私は、vivo X Fold2の「閉じてよし、開いてよし」なバランスの良さが気に入りました。
【選定理由 その2】両画面で「指紋」&「顔」認証に対応
下の図のとおり、vivo X Fold2は、指紋認証・顔認証ともに、メイン画面・サブ画面の両方で対応可能です。
指紋認証については、特にスマホを手に持っている状態だと、画面をタップするのに最も自然な位置にあるので、そっと触れるだけでラクに解除できます。
また、デスクなどに置かれたままの状態からのロック解除も直感的におこなえます。
一方、Pixel FoldやGalaxy Z Fold5は、横の電源ボタンのところに指を当てる必要があります。
そのため、正面からは見えにくいですし、置いたまま押すと本体ごと動いてしまうので、少し不便です。
また、顔認証については、Galaxy Z Fold5やvivo X Fold5がメイン画面・サブ画面の両方で対応しているのに対し、Pixel Foldはサブ画面のみで対応。
ですが、両方で同じ認証方式が取れたほうが絶対に便利なわけです。
【選定理由 その3】コスパが圧倒的に高い
次に重視したのはコスパの良さです。
ストレージ256GB、RAM12GBの各モデルの発売時価格(税込)は、
- Pixel Fold … 253,000円
- Galaxy Z Fold5 … 257,800円
- vivo X Fold2 … 175,000円
約8万円差ですか??
どうしてこんなに価格差があるんですか?
おそらく、次の3つが主な理由じゃないかと。
安い理由1:ブランド力が低い
世界的ブランドであるGoogleやSamsungに対して、認知度では遠く及びません。
そもそも、
「vivoなんて初めて聞いたわ」
なんて人もいるかも知れませんね。
ブランドの力が商品価格に与える影響は大きいですから、これが安い理由の一つである可能性は高いです。
私は、「モノさえ良ければノーブランドでもかまわない派」なので、むしろブランド力が弱いことで価格が下がるのは大歓迎ッス^^
安い理由2:製造コストが安い
次に上げられるのが「製造コスト」です。
vivoは中国にのみ大規模な生産拠点を持っているようです。
これにより、効率的な生産・部品調達が可能となり、製造コストを抑えることができているようです。
逆に、GoogleやSamsungは、グローバルな生産ネットワークを展開しているため、コストは高くなる傾向があるでしょう。
安い理由3:防水機能がない
残念ながらvivo X Fold2には防水機能がありません。
防水機能って価格に大きく影響するのもなんですか?
もちろん、影響するよ。
機器の防水対応は、設計や材料費、品質管理・試験、IPX認証の取得などなど、様々なコストがかかりますので、当然価格が高くなる理由の一つとなります。
vivo X Fold2にも防水はぜひ欲しい機能ではありましたが、価格を考慮すると、文句は言えません。
他にも候補に上がった中国メーカーの製品たち
中国メーカーの製品は、GoogleやSamsungといった大手ブランドの影に隠れがちです。
しかし、実は、中国こそ折りたたみスマホのメッカと言っても過言ではありません。
メーカーの多さもさることながら、非常に実力のある製品が多いからです。
価格競争力と機能の充実を両立させており、折りたたみスマホ市場でも強い存在感を示しています。
今回は、私がそれらの製品に感じた理由と、選ばなかった理由について短くお伝えします。
カメラ性能にこだわり。16GB RAMとOnePlus OpenとOPPO Find N3:カメラ性能に惹かれる
OneplusはOppoの子会社ということもあってか、この2機種は共通点が多いので、まとめて取り上げます。
OnePlus Open(2023/10/4リリース)とOPPO Find N3(2023/10/19リリース)は、いずれも折りたたみスマホとしては、最も高性能なSONY製のLYT-T808という新しいイメージセンサーを搭載しています。
このセンサーは、特別な技術を使っており、実際には1/1.43インチなのに、1インチのセンサーと同等のダイナミックレンジと暗所性能を誇ります。
また、48万画素のメインカメラと超広角カメラに加え、64万画素・光学3倍ズームの望遠カメラが搭載されています。
望遠カメラにしては解像度はかなり高くなっており、ディテールの表現にも期待が持てます。
さらに、カメラは両機種ともあのハッセルブラッドが監修しているときたもんだ。
カメラ性能を重視する私としては、めちゃくちゃ気になる存在です。
お値段はいかほどですか?
こんな感じです。
・OnePlus Open … 255,000円(発売当初)
・OPPO Find N3 … 260,000円(発売当初)
これを見て一瞬で夢から覚めました。。
「安さが売りの中国スマホ」でこりゃないぜーって感じです^^;
ちなみに、
vivo X Fold2 … 175,000円(発売当初)
です。
価格差がすごいですね・・・
実はこの2製品は、カメラ性能もさることながら、RAM16GB、ストレージ512GBという大容量メモリを搭載しています。
現時点の折りたたみスマホのスタンダードが、RAM12GB、ストレージ256GBであることを考えると、かなりハイスペックです。
また、製品によっては、RAM容量とストレージ容量を選択できるものもありますが、これら2製品は、他の選択肢がありません。
そのため、価格が高く、手を出しづらいというのが実情です。
一方、この性能をもちながら、Pixel FoldやGalaxy Z Fold5とほぼ同じ価格帯に抑えられていることを考えると、むしろコスパがいいと思う人もいるでしょう。
また、もう一点惜しかったのが画面サイズ。
私が購入したvivo X Fold2と比較すると、やや画面は小さいです。
画面は大きければ大きいほどいいので。。
もっとも軽くて薄い、HONOR Magic V2
もっと安いのないのー??
はい、あります!
HONOR Magic V2(2023年7月発売)です。
174,000円(発売当初)です。
ちなみにvivo X Fold2は、175,000円(発売当初)です。
しかも薄くて軽い!
折りたたみスマホの最大の弱点の一つは、本体の重量と厚みといっても過言ではありません。
そんななか、この軽さと薄さは、快挙としか言いようがありません。
iPhone15Pro Max(221グラム)と比較してもその差はわずか8グラムしかありません。
これだけ薄くて軽いと、もはや折りたたみスマホであることを忘れるレベルと行っても過言ではありません。
ただ、HONOR Magic V2は、SoCがやや弱いという弱点があります。
他の中国メーカーはいずれもSnapdragon 8 gen2を搭載していますが、HONOR Magic V2だけが1世代前のgen1となっています。
gen1かgen2かでそんなに違うんですか?
違うね。
でも、私、ゲームとかはしませんよ?
高性能なSoCの恩恵を受けられるのは、ヘビーゲーマーだけじゃないからね。
まず、gen1とgen2にはいくつかの違いがありますが、gen2と比較すると以下の弱点があります。
- 消費電力が高い
- AI推論能力が低い
まず、電力効率が60%も異なります。
使い方にもよりますが、バッテリーの減りは比較的早いということになります。
バッテリー容量を気にする人は多いですが、なぜか電力効率についてはあまり関心が持たれないんですよね。
ですので、せっかく大容量バッテリーを搭載していても、電力効率が悪けばそれだけ早くバッテリーが減るということになります。
また、AI推論能力もgen2と比較すると1/4以下に留まっています。
AI推論能力?ですか?
それが普段づかいに何か影響するんですか?
影響するね。
たとえば、カメラで撮影した画像を認識したりするときにも大事な能力なんだよ。
これは、高画質な写真や、高精度なボケ処理にも影響します。
つまり、快適かつきれいな撮影体験を得たい人にとっても非常に重要な性能ということになります。
また、私が買ったvivo X Fold2と比較すると画面サイズもわずかながら小さいというのもマイナスポイントでした。
そんなこんなで、HONOR magic v2は候補から外れることになりました。
最後まで迷ったXiaomi MIX Fold3
最後に結構迷ったのがXiaomi MIX Fold3でした。
Xiaomiはスマートウォッチなどでも有名なので日本でもわりとポピュラーなメーカーです。
Xiaomi MIX Fold3は、SoCがSnapdragon8 gen2、RAMが12GBというモデルが存在することや、画面サイズが8.03インチ、という点からも、vivo X Fold2とかなり似通っています。
発売時価格も大差ありません。
(vivo X Fold2:約175,000円、Xiaomi MIX Fold3:約180,000円)
ですが、逆に、そのわずかな価格差とは裏腹に、vivo X Fold2よりも魅力的なポイントが2つありました。
まず、1点目は本体の薄さ。
重量こそ特別軽いというわけではありませんが、比較的軽いという程度ですが、厚さは、最薄のHONOR Magic V2に次いで薄いです。
だから何?と言われればそれまでですが、頻繁に持ち歩くものなので、かさばらないに越したことはありません。
見た目だって、厚いより薄いほうが基本的にオシャレですしね!
また、MIX Fold3がいいと思ったもう一つの理由は、カメラが結構いいという点です。
メインカメラの性能については大きな違いはないんですが、超広角カメラが、MIX Fold3は123度あるんです。
vivo X Fold2は108度なので画角の広さでは完敗です。
この差で表現の幅もだいぶ変わりますから。
じゃあどうして最終的に vivo X Fold 2を選んだんですか?
値段が安かったから。
発売時価格には大差がないというのは既にお伝えしました。
しかし、私が狙っていたのは中古市場でした。
そう。こちらの記事でも書きましたが、私はvivo X Fold2を中古(メルカリ)で購入しました。
それも、ほぼ10万円(実際には10万円未満)という破格で手に入れました。
そのとき、Xiaomi MIX Fold3は値引き交渉をしても14万円が限界でした。(それでも十分安いですが。。)
ただ、さすがに4万円の差は感じられなかったため、最終的にはvivo X Fold2に決めました。
中古というのは在庫や価格にもブレがあることが多いのでタイミング次第では、元値が近いものであれば、当然価格が逆転することも多々あるでしょう。
そんなわけで、もし値段が同じならXiaomi MIX Fold3を購入していたことでしょう。
後継モデル vivo X Fold3を選ばなかったのは・・・
実は、私がvivo X Fold2をポチったのは、vivo X Fold3シリーズが発表された直後でした。
vivo X Fold3シリーズは、大きく分けて無印とProの2種類がラインナップされています。
(RAM容量やストレージ容量の違いでそれぞれいくつかバリエーションはあります。)
それぞれの主な進化ポイントは次のとおりです。
※一部退化(グレードダウン)している箇所もあります。;
<X Fold2→X Fold3の主な進化ポイント>
・軽量化(279g→219g)
・薄型化(12.9mm→10.2mm)
・バッテリー容量増加(4,800mAh→5,500mAh)
・ディスプレイ色数(10億7,000万色)
<X Fold2→X Fold3の退化ポイント>
・ワイヤレス(あり→なし)
・充電入力(最大120W→最大80W)
また、SoCはX Fold2と同じsnapdragon 8 gen2のまま変わりなしです。
<X Fold3 Pro→X Fold3Proの主な進化ポイント>
・軽量化(279g→236g)
・薄型化(12.9mm→11.2mm)
・バッテリー容量増加(4,800mAh→5,700)
・防水対応(不明→IPX8)
・カメラ高性能化(光学2倍ズーム→光学3倍ズーム、イメージセンサー刷新)
・SoC高性能化(snapdragon 8 gen2→gen3)
<X Fold2→X Fold3Proの退化ポイント>
・急速充電(最大120W→最大100W)
X Fold3や、X Fold3 Proいずれとも、大きな進化が見られました。
特にX Fold3は、重量がわずか219g、厚みも10.2mmと、一気にスリムに。
X Fold3 Proも軽量・薄型化されましたが、それ以上です。
また、X Fold3 Proは、カメラ性能の強化と、IPX8の防水機能が採用されました。
防水については、風呂読者派としては羨ましい限りです。
しかし、さすがにまだ発売されたばかりなので、価格はやはり高いです。
発売当初価格は、
X Fold3:約146,000円(RAM12GB、ストレージ256GBモデル)
X Fold3 Pro:約209,000円(RAM16GB、ストレージ512GBモデル)
あれ?
でもX Fold3は思ってたよりかなり安いです。
そうだね。
ただ、中国での販売価格だから、日本だとまだ約16万円〜だね。
どちらも素晴らしい進化を遂げていますが、つい最近まで現行モデルだったvivo X Fold2が10万円前後で買えることを考えると、予算が少ない私のような人間からしてみれば、新モデルを買う理由はありません。。
【まとめ】もっともコストパフォーマンスに優れるvivo X Fold2
各メーカーが素晴らしい折りたたみスマホをリリースしている中、私は、性能・機能と価格のバランスがもっとも絶妙だったという理由で、vivo X Fold2を選びました。
長年、Pixelシリーズを愛用してきた身としては、Pixel Foldも気になる存在でした。
また、すでに5代目となったGalaxy Z Fold5もまっさきに候補に上がりました。
しかし、ブランド料もあいまって、価格が高すぎるという欠点があります。
ならば今最も勢いのある中国メーカーの製品はどうかと、調べまくった結果、どれもコスパに優れ、素晴らしい製品が盛り沢山。。
特にX、Xiaomi MIX Fold3とvivo X Fold2はその優れた性能・機能にも関わらず、魅力的な価格で展開されていたこともあり、最後までこの2機種で迷いました。
ですが、最後は、中古でもっとも安かったという理由でvivo X Fold2を選びました。
今回は、私が他の折りたたみスマホではなく、vivo X Fold2を選択した理由について述べました。
参考の一つとしていただければ嬉しいです^^
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