「折りたたみスマートフォンのカメラ性能なんてどうせ大した事ないでしょ」
そう思っている方は少なくないはずです。
メーカーの謳い文句も「折りたたみできる」ということに焦点が当てられがちですし、カメラは「どうせオマケ程度」と思われてもしかたないからです。
私にとっても、Pixel8Proの高性能カメラからvivo X Fold2への乗り換えは正直、かなりの冒険でした。
しかし、実際にvivo X Fold2を使ってみて、その心配は完全に払拭されました。
ということで今回は、実写サンプルたっぷりで、折りたたみスマホであるvivo X Fold2のカメラの実力をお見せしますので、ぜひ最後までお楽しみください^^
Pixel8Proからvivo X Fold2への乗り換えの動機と期待
カメラ性能がダウンする可能性があったのに、どうしてわざわざPixel8Proから乗り換えたんですか?
カメラ性能と同じくらい、折りたたみスマホに関心があったからさ。
私は元々、本を読むためだけにスマホの他に3つのデバイス(Kindle, iPad mini, Androidタブレット)を使い分けていました。
しかし、折りたたみスマホならこれを一台にまとめられるじゃん!と思ったのが乗り換えのきっかけです。
そのあたりの詳細はvivo X Fold2のレビュー記事(鋭意執筆中)に書きます。お楽しみに!
vivo X Fold2のカメラ性能の実力は?
私のメインカメラはスマホなので、カメラ性能はスマホ選びでもっとも重要な要素の一つです。
しかし、事前にリサーチした限り、残念ながら折りたたみスマホでカメラ性能の高さをアピールした製品はありませんでした。
vivo X Fold2はZEISSレンズを搭載!
そんな中、vivo X Fold2は、なんとあのZEISS(ツァイス)のレンズを搭載していました。
なんだか期待しちゃいますね!
さらに、一眼向けのZEISSレンズ同様、ZEISS T*コーティングも施されています。
ZEISS T*コーティングって何?
ZEISS公式ページ
異なる素材の薄膜を何層も重ねることで、迷光やゴースト、フレアを低減し、よりクリアな画像、そして優れた撮影効果を可能にする、反射防止コーティングは光学機器の性能を大きく左右するものです。
よくわかりませんが、とにかく高画質を実現するための技術の一つということですね?
そうだね。
コーティング品質はレンズ性能の一つといってもいいくらい大事なものだからね。
それなのに、スマホのカメラではここがないがしろにされているものも少なくないんだよ。
センサーには、IMX766の後継”IMX866″を採用
もちろん、カメラの性能を決定づける要素はレンズ性能だけではありません。
イメージセンサーですね?
そのとおり。
※ここからは少々細かい話が多いので、読み飛ばしいただいても結構です。
vivo X Fold2のメインカメラのイメージセンサーには、SONY製のIMX866という1/1.56インチ(動画撮影時は1/1.49インチ)が採用されています。
このセンサーは、かつてXiaomiやOppo、Oneplusといった中国の有名スマホメーカーの製品の上位モデルにも搭載され定評のあったIMX766の後継です。
IMX766の特徴でもあった、広いダイナミックレンジと色再現性の高さはそのままに、解像度をアップさせたのがこのIMX866です。
とはいえ、正直、今各社で発売されている(非折りたたみ式)スマホの最上位モデルなどと比べるとやや性能は劣りますし、私もさすがにそこまでは望みませんw
ですが、たとえば、ライバルである他社の折りたたみスマホであるGalaxy Z Fold5(1/1.57インチ)や、Pixel Fold(1/2インチ)などと比べても若干ながらセンサーサイズも大きいです。
もちろん、大きいからといって必ずしも勝っているというわけでもありませんが、センサーサイズは画質に直結することは間違いありません。
現行の折りたたみスマホで最も大きなイメージセンサーを搭載しているのはvivo X Fold2ですか?
今のところ、一番大きなイメージセンサーを積んでいるのは、OnePlus Openだね。
vivo X Fold2のライバル製品の一つ、OnePlus Openは、SONYのLYT-T808という1/1.43インチのセンサーを搭載しています。ここでは詳しく説明しませんが、1型センサーに匹敵する高画質を実現しているようです。
おそらく、現行の折りたたみスマホのカメラ性能は、このOnePlus Openが最強だと思います。
じゃあどうしてそれを選ばなかったんですか?
価格が高すぎるのよ。。
OnePlus Openの新品最安値は約28万円です。ちなみに中古最安値で約20万円。
一方、vivo X Fold2の新品最安値は約16万円で、中古の最安値が約13万円。
そんなに違うんですか!?
カメラ性能の差でしょうか?
いや、OnePlus Openは、ストレージが512GBでRAMが16GBという1モデルのみの展開なんだよ。
話がOnePlus Openのほうに脱線してしまいましたので、このお話は一旦ここまでにします。
さぁ、スペックよりも実写こそがすべてですw
心配していたポートレートモード…いい意味で期待を裏切られた
Vivo X Fold2のカメラで撮る写真は、Pixel8Proよりも発色がよいだけでなく、美しく自然なボケが印象的なポートレート写真を生み出してくれるのです。
自然なボケ感ですね!
でしょ。いい意味で期待を裏切られたよ。
さぁ、どんどん行きますよー。
わぁ!きれいな玉ボケですね!
子どもとの思い出を印象的に写したいママさん、パパさんにもうってつけだよね。
人物撮影以外でも幅広く使えるポートレートモード。
折りたためるだけが能だと思っていたスマホでもここまで写ってくれるので十分メインスマホとして活用できると確信しました。
おかげで、最近また写真を撮るのがまた楽しくなっていて、撮影頻度が爆上がってますw
正直、私としては、ポートレートモードさえしっかりしていれば、ほかは何も期待しません。
そう、この時点で大満足なんですw
ですが・・・せっかくですので、他のカメラモードについてもご紹介しますねw
超広角カメラも解像感が高く気持チェエエエ
お次は、超広角カメラの作例です。
画角は108度と、超広角カメラとしては標準的。
ですが、解像感が高く、とても気持ちのいい写りだと思います。
質感がとてもリアルですね。
建造物もダイナミックに写せて楽しいですね。
超広角の醍醐味です。
自動で切り替わるマクロ撮影も楽チン!
マクロ撮影については公式サイトの製品情報ページには記載がなかったので対応していないかと思っていましたが、普通に対応してました。やったね!
かなり寄れますよ♪
この葉っぱの写真はギリギリ(1〜2センチ)まで寄って撮ったものです。
しかも、被写体にグッと近づくだけで勝手にマクロモードに切り替わるので手間いらず!
すぐ撮りたいのにいちいちモード切り替え操作しなきゃならないなんてことがないのは本当に助かりますよね^^
適度に寄ってブツ撮り♪
こんなのも楽しいね。
そしてグッと寄ってのブツ撮り。
メルカリ出品とかでも活躍しますね!
望遠カメラは、光学2倍ズームにとどまる
ここまで望遠カメラのお話は出ていませんが、実際どうなんでしょうか?
(ギクッ!)
望遠カメラについては申し訳ありませんが、サンプル画像は特に用意していません。
というのも、光学2倍ズームということもあり、特筆するほどのものではないからです。
画質ですか?まぁ・・・普通ですw
ちなみに、vivo X Fold2を買う前に使っていたPixel8 Proは光学5倍ズームを搭載していました。
ですが、正直、Pixel8Proの望遠はお世辞にも高画質とは言いがたいです。
Pixel6Proあたりから望遠カメラの性能の高さをGoogleは必死にアピールしてきましたが、毎回その画質の悪さに期待を裏切られ続けています。。
そのため、vivo X Fold2にしたところで、ダメージは小さいですw
色味はどう?
あと、結構大事なのが、写真の彩度やコントラスト。
vivo X Fold2のカメラはどれも色再現性が高く、リアリティがあるので撮っていてとても楽しいです。
たとえば木陰で撮ったこちらの写真。ベンチや葉っぱの色を忠実に再現してくれました。
正直、以前まで使っていたPixel8Proのカメラの画質はあまり好きではなかったんです。
というのも、彩度やコントラストが低いと感じていたからです。
「エフェクトやレタッチでなんとでもなるじゃん」と思う人もいるかも知れません。
しかし、そんな面倒なことしたくありません。 私は、スマホカメラにとって最も大切なのは、「撮って出しの画質」だと思っています。だって、これこそがスマホカメラの最大の価値じゃないですか?
折りたたみ式ならではの使い方ってあるの?
折りたたみスマホならではの、おもしろ機能はないんですね・・・。
いや、あるよ。
折りたためるというという特徴を活かして、ローアングル撮影。
グッと低い位置から撮影するときでも、被写体をしっかりと確認できます。これはなかなか便利ですよ。
普通のスマホにはできない芸当です。
また、折りたためるということは、たて置きして撮影することだってできます。
集合写真を撮るときや、レリーズ撮影(手を触れずに撮影)したい場合に便利です。
手のひらをカメラに向けたり、「チーズ!」と声がけするとハンズフリーで撮影できます。
スマホをどこかに置いて撮りたいときに、立てかけるもの(スタンドなど)がなくて困ったことってないですか?
そんなときでも折りたたみスマホなら、単体で立てかけることができるのでめちゃ便利ですよ!
動画は4K60Pや8K30Pにも対応
あ、そういえば動画機能はどんな感じですか?
動画は、4K60Pはもちろんのこと、8K30Pにも対応しています。
ただ、(フルHDの場合も)120Pなどには対応していないため、スローモーション撮影には対応しません。
また、最近のiPhoneやPixelシリーズに搭載されているようなシネマティック動画(ボケ味を楽しめる動画)には対応していません。
一方で、手ブレ補正はバッチリ効きます。
また、画面オフ撮影に対応しており、長回しするときや夏の暑い時期に熱暴走を防ぐことができます。最近のスマホはすぐ熱でカメラが使えなくなるので、これは地味に嬉しい機能ですね。
まとめ
「折りたたみスマホも、カメラ性能はちゃんとしてるじゃん!」
これが私の感想です。
特にメインで使用するポートレートモードの写りが期待どおり、いや、それ以上のクオリティでした。
個人的にはもうこれだけで十分です^^
その次によく使う超広角撮影も十分に楽しめますし、マクロ撮影だってできます。
唯一地味なのは、光学2倍ズームという望遠カメラ。望遠をよく使う方にとっては不満かも知れませんね。
ただ、正直、光学5倍のPixel8Proでも(画質が微妙という意味で)あまり大したことないと思ってた私からすれば、まぁ、最初から期待していなかった、というのが正直なところです。
あと、折りたたみ式ならではの撮影方法が楽しめるのもいいですね。
ということで、折りたたみスマホ vivo X Fold2のカメラは優秀でした、というお話でした。
折りたたみスマホってカメラ性能しょぼいんじゃないの?というイメージは覆ったのではないでしょうか^^
【オマケ】
ところで、vivo X Fold2って、生産終了品ですよね?
さよう。
今は後継のvivo X Fold3シリーズが販売されていて、vivo X Fold2は生産が終了しています。
実は私は、vivo X Fold3シリーズが発表されたタイミング(2024年春)でメルカリで中古品を購入しました。
現時点で私が求めるスペックはvivo X Fold2で十分だと判断したからです。
状態のよい中古を値引き交渉して10万円ジャストで購入しました。中古最強です。
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