こんにちは。元量販店カメラ担当のふわくです。
ぜんぜん買い替えるつもりがなかったGoProですが、結局買っちゃいました、GoPro Hero8 Black(以下、GoPro8)。
今さら感はありますが、じっくり使ってからレビューするのが私のモットー。
約100日使用しましたので、レビュー解禁です^^
GoPro Hero7 Blackからだいぶ良くなった部分もあったので買いましたが、文句をつけたい部分もたくさんあります。
今回は初めてGoProを買う人というよりは、旧製品を持っている人に向けて発信したいと思っています。
ということで、今回のホンネdeレビューは、
「GoPro8に買い替えて幸せになれる人となれない人」
というテーマでお届けしたいと思います。
まずは結論から・・・
GoPro8に買い替えて幸せになれる人は・・・
- いつもたいてい決まったオプションアクセサリだけ使う人
- とにかく強力な手ブレ補正機能が欲しい人
- 旧製品で頻発する「電源ボタンが利かなくなる不具合」にイラッ☆としてる人
です。
そして、
GoPro8に買い替えて幸せになれない人は・・・
- オプションアクセサリを頻繁に付け替える人
- 高感度ノイズの改善に期待をしていた人
さて、ではもうちょっと詳しく見ていきましょう。
改良?改悪?フレームなしでマウントOKの新GoPro
このGoPro 8、歴代のGoProと明確な違いが1つあります。
それは、フレームなしでマウントが可能になったという点です。
こんな感じ。
フレームレスの何が便利かというと、マウントにつけたままフタを開けてバッテリーを交換したり、USBケーブルを抜き差しできるんです。
今まではGoProがフリーズしたりすると、次の3ステップが必要でした。
- フレームからGoProをはずす
- フタを開けてバッテリーを抜き差し
- GoProにフレームを装着
即フタ開けてサッ、ポンで完了だからね。
ただ、この仕組みを取り入れたこともあってか、GoPro8は従来のGoProよりも微妙にサイズアップしています。
そのおかげで、従来のフレームに収納することができなくなってしまったんです。
今までなら、各マウントキットにあらかじめフレームを取り付けておけば、カンタンに付け替えができました。
ところが、GoPro8ではスクリューネジのつけ外しをしないと付け替えできません。
頻繁にマウントキットを付け替える人間にとっては、なかなか迷惑な仕様変更だと思います。
とはいえ、私のように、だいたいいつも決まったマウントキットしか使わない人にとっては特に不便がないですし、バッテリー交換がラクにできるというメリットのほうが大きいです。
あ、ちなみにフレームレスでも10気圧防水機能は健在ですのでご安心ください。
あれ?フタが簡単に外れる
あ、そうそう、仕様変更といえば、謎な点が一つあります。
バッテリーを交換したり、USBケーブルを接続するために、フタを開けるわけですが、高確率でそのフタが外れます。
取り着ける際は、さっと引っ掛けるだけなのですぐなんですが、ほぼ毎回これだと、さすがに面倒くさい。
面倒なのでフタを付けないまま撮影しはじめちゃったりすることもあるくらいです。
フタの素材はなぜか金属製となっており、付け外しを繰り返しても壊れる心配はないんですが、この謎の仕様、一体なんなのさ。。
(後日談)恐れていたことがついに・・・
はい。ついにフタなくしてしまいました。。
この出来損ないの仕様、いち早く改善してほしいものです(怒)
高感度ノイズの酷さはあいかわらずピカイチ!
ちょっとネガティブな話が続いてしまいますが・・・
高感度ノイズは残念ながら最新版の8でも改善されていません。
センサー自体は旧製品と同じものらしいので、ある意味当然かも知れません。
これまでGoPro6、7、8と使ってきましたが、はっきり言ってGoProは室内や薄暗がりでの使用には全く適しません。
室内撮影のサンプルです。
照明を半分しかつけていないため、なかなかに意地悪な条件だとは思いますが。
はっきり言います。
屋内使用がメインの人は、GoProはやめといたほうがいいです。
GoProはそもそも、公園、旅行、キャンプなど、完全にアウトドア向けの製品であって、日中の屋外使用以外での使用を想定した設計にはなっていないんだと思います。
さて、以上のように課題が残るGoPro8ですが、私はそれを知りながらも購入しました。そのへんの理由について触れていきます。
「電源ボタンが利かなくなる呪い」から開放!
GoProの旧製品(少なくともこれまでに使ってきたGoPro6とGoPro7)では、電源を押しても「電源が入らない」「電源が切れない」といった呪い、いや問題が頻発していました。
ファームウェアのアップデートできっといつか改善すると期待していましたが、全く直る気配がなく、私が買った個体がたまたま不良品なんじゃないかと疑ってすらいました。
しかし、GoPro8を使い始めて3ヶ月。 操作不能な状態には一回もなっていません。すげぇーー。 てかやればできるじゃん!
「GoProさん、不具合を直してくれてありがとう!新製品ぜひ買わせていただきますね!」ってどんだけお人好しなんだよ!だからハゲてんだよお前は。
そんなわけで、GoProシリーズはある意味、この8で「初めてちゃんとした製品になった」とも言えます。
いや、でもこれって、本来なら当たり前のことなんですけどね。。
GoPro史上最強の手ブレ補正「Hyper smooth2」でOsmoActionに逆点!
さて、GoPro8の目玉機能といえば、Hyper Smooth2&ブーストでしょう。
要は、「強力な手ブレ補正機能」と、「超強力な手ブレ補正機能」のことです。
手ブレ補正機能においては、GoPro7とOsmoActionとの比較では、GoPro7が僅差(きんさ)で負けていましたが、GoPro8ではみごと逆点することができました。
次の比較動画(Mikasu-Channel)をご覧ください。
(OSMO ACTIONとの因縁の対決は8:45から)
わずかながら、GoPro8のほうが安定しているのがおわかりいただけるかと思います。
OsmoActionの手ブレ補正の凄さは画角の狭さという犠牲の上に成り立っていましたが、GoPro8は広い画角を保ったまま、さらに強力にブレを補正することに成功しています。
実際のところ、GoPro6以降のHyper Smooth同様、画角が10%狭くなってしまうんですが、それでも十分な広さなのがGoProのすごさ。
そして、GoPro8には、Hyper Smooth2よりも強力な「ブースト」も搭載されました。
これは画角を狭くしてさらに手ブレを抑えるというモードです。
購入初日、さっそくブーストを試したくて、設定を試みても設定項目が見当たらず、どうしたものかとググったら、ファームウェアのアップデートが必要だということが発覚。
それ先に言えよ!
ただ、よほど激しく揺れる場合を除いては、わざわざブーストで使わなくてもHyper Smooth2で十分というか、あまり違いが出ません。
ちなみに私は、Hyper Smooth2がデフォルトです。
それはさておき、一点気になった点として、Hyper Smooth2にしろ、ブーストにしろ、撮影中に液晶モニターで見ると、あたかもジンバルを使っているかのようにヌルヌルなめらかなんですが、実際に撮れた映像見ると、そこまでヌルヌルじゃないんですよね。なんだろうねこれ。
どうせなら液晶で見たままのクオリティで出力してくれよ。。
コレすごくいいじゃん!設定のショートカット機能
新しく搭載されたのショートカット機能がかなり使えます。
いちいちメニューをたどらなくてもいろいろな設定ができるようになったんです。
たとえば、明暗差がある場面では露出がアンダーになったときに、露出を上げる必要がありますよね。今までだったら、
[設定]→[Protunes]→下にスクロール→[露出設定]
とたどる必要がありました。これがまぁ面倒くさい。
それがGoPro8だと、撮影中にショートカットをタップして即露出設定ができちゃうんです。
他にもブーストON/OFFや、シャッター速度、ホワイトバランス、ISO感度設定、マイクのモード設定等々、いろいろな設定を最大4つまで登録できるようになりました。
これはマジでGoPro8さんグッジョブと言わざるを得ません。
地味ながら、うれしい改良ポイント
他にも、より高いビットレートでも手ブレ補正が効くようになったとか、色味がGoPro7よりも改良されたという細かな改良点はあるのですが、なにげに嬉しかったのが、横位置撮影と、縦位置撮影を固定化することができるようになったという点です。
子どもといっしょに走り回りながら撮っていると、いつの間にか横位置撮影から縦位置撮影に切り替わってしまっていたりすることがありました。
また、起動時なんかにも縦位置になっていたりして、フリフリして横位置に直す、なんてことをしょっちゅうやっていましたが、これから開放されてホントに快適になりました。
まとめ
冒頭にも書きましたが、
GoPro8に買い替えて幸せになれない人は・・・
- オプションアクセサリを頻繁に付け替える人
- 高感度ノイズの改善に期待をしていた人
で、
GoPro8に買い替えて幸せになれる人は・・・
- いつもたいてい決まったオプションアクセサリだけ使う人
- とにかく強力な手ブレ補正機能が欲しい人
- 旧製品で頻発する「電源ボタンが利かなくなる不具合」にイラッ☆としてる人
でしたよね。
正直、 期待値が高いこともあり、正直、パーフェクトな製品とは言えません。
しかし、GoPro史上最強と言われた手ブレ補正機能「Hyper Smooth」がさらに進化して「Hyper Smooth2 & ブースト」になったことで、さらに上の映像体験ができるというのももちろん購入した理由の一つでしたが、不具合が少なくなったことや、ショートカット機能の追加、縦横位置の固定化など、操作に関わる部分が大幅によくなったということが何よりの収穫でした。
今までメスを入れなかったところに、ついにメスが入ったわけです。
そういう意味でも、GoPro史上最大のメジャーアップデートとも言えるでしょう。
今までで一番いいGoProであることに間違いはありませんので、そこはご安心を^^
私は買ってよかったと思っています。
コメント
コメント一覧 (2件)
失礼致します、Vemico会社の広報担当の胡と申します。BLOGにてお客様のレビューをご拝見させて頂きました、つきましてはお客様に弊社のgopro5、6、7、8のバッテリーレビューを投稿して頂きたく存じます。レビュー用機材に関しましては無償にて提供させて頂きます。御返事お待ちしております。どうぞよろしくお願いします。
お問い合わせありがとうございます。誠に恐れ入りますが、当方は現在GoPro9しか所有しておりませんので、レビューできません。
GoPro9に関連する商品でしたらレビューも可能ですのでぜひご検討いただければ幸いです。