ピアノ部屋の除湿機の選び方|本気で比較してサラリPro一択だった理由

ピアノ部屋除湿の最適解として三菱サラリProを指し示すデジかめんピンク

ピアノ部屋の除湿機、結論から言うと、わが家は三菱電機の「サラリPro(MJ-P180YX)」に落ち着きました。実際に自腹で買って使っていますが、大正解でした。

ただ、いきなり「これ買っとけ」と言われても困りますよね。値段だってそこそこします。なので今回は、「そもそもピアノ用の除湿機はどう選べばいいのか」という選び方の話から始めて、その条件で本気で比較した結果、なぜサラリProだけが生き残ったのかを、テキパキとお話しします。

はじめに断っておくと、私は三菱電機の回し者ではございません。買う直前まで他社の3機種と死ぬほど迷った人間です。その「迷って外した理由」まで含めて、全部正直に書きます。

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そんなに迷うものなんですか?除湿機なんてどれも同じかと思ってました。

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それがね、”ピアノ用”って視点で見ると、意外とふるいに残らないのよ。

目次

ピアノに最適な湿度は何%?なぜ除湿機がいるのか

選び方の前に、ゴールだけ握っておきます。ここを外すと機種選びが全部ズレるので。

ピアノにとって**最適な湿度は、おおむね50〜60%**と言われています。ドイツの老舗メーカー・ベヒシュタインは55%を推奨しています。

なぜこの範囲かというと、湿度が高すぎると内部のフェルトや金属が湿気を吸って、音のヌケが悪くなったり、サビやカビの原因になります。逆に乾燥しすぎると、響板(ピアノの”心臓”の木の板)が割れたり、調律が狂いやすくなる。多すぎても少なすぎてもダメで、その”ちょうどいい帯”が50〜60%というわけです。

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じゃあ、湿度を50〜60%でキープできる除湿機を選べばいいってことですね。

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そう。たったそれだけ…なんだけど、これが地味に難しいんだ。

エアコンの除湿(ドライ)でなんとなく下げる、ではこの帯を狙い撃ちできません。乾燥剤を中に放り込んでも(後述しますが)ほぼ無意味。部屋ごと、狙った湿度に、ピンポイントで管理するとなると、やっぱり専用の除湿機が現実解になります。

ピアノ用除湿機の選び方チェックリスト(4条件)

で、いざ選ぼうとして各社のスペックを並べてみると、ピアノ用として見たときに重要なのは、ざっくり次の4つでした。

  1. コンプレッサー式であること(除湿力が高く電気代が安い)
  2. 湿度をピンポイントで設定できること(「強・弱・快適」じゃダメ)
  3. 連続排水できて、しかも24時間で勝手に止まらないこと(留守番中のピアノを守れる)
  4. 排水タンクが正面にあること(地味だが毎日効いてくる)

実はこの4つ、調律師やピアノ店が湿度管理で重視するポイントとほぼ一致します。
当たり前に全部満たしてそうに見えて、揃ってる製品が驚くほど少ない。順番に見ていきます。

条件1|除湿力が高くて電気代が安い「コンプレッサー式」

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コンプレッサー式って何がいいんですか?

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単純に除湿力が高い。それなのに電気代は比較的安い。

ただでさえ湿度の高い日本ですが、梅雨や夏の湿度は異常です。ちょっとやそっとの除湿力じゃ追いつきません。そんな高温多湿でこそ、コンプレッサー式が大活躍します。しかもパワフルなのに消費電力は低め。電気代がオトクなのは本当に助かります。

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じゃあコンプレッサー式を選べばいいんですね!

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環境によりけりかな。冬が極寒の地域だと別の選択肢もあるんだ。

除湿方式にはもう一つ「デシカント式」があって、こちらは冬場など気温の低い時期の除湿に強い。裏を返すと、コンプレッサー式は本来、冬が苦手です。

ところがどっこい。MJ-P180YXは、コンプレッサー式なのに「おまかせ霜取り」と「冬モード」で室温1℃からでも除湿できます。室温が氷点下になる地域でなければ、コンプレッサー式で問題なし、ということですね。

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両方いいとこ取りの”ハイブリッド式”が最強なんじゃ?

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うーん、コスト面で不利なのよねぇ。

ハイブリッド式は、同等の除湿力のコンプレッサー式と比べて本体価格が高く、デシカント運転時は電気代も上がります。「室温1℃を下回らない」「冬はそもそも湿度が低い」というご家庭なら、コンプレッサー式で間違いないでしょう。

条件2|湿度を「ピンポイント」で設定できる

ここがピアノ用としては超重要ポイント。

最適湿度が50〜60%だと分かっていても、肝心の除湿機が「強」「弱」「快適」「自動」しか選べないタイプだと、その帯を狙い撃ちできません。調べてみると、湿度を数値で決め打ちできない機種が意外と多いんです。

その点、MJ-P180YXは50・55・60・65・70%の5段階で設定できます。私はベヒシュタイン様にならって55%固定。天下のベヒシュタインが55%って言うんだから、そりゃそうしますよねーw

サラリPro(MJ-P180YX)の操作パネルで湿度を55%に設定したところ
湿度設定ボタンから一発。これができない除湿機が意外と多い

条件3|連続排水できて、しかも「24時間で止まらない」

ここからは、調律師さんたちもあまり触れない、でも私が最重要視したポイントです。

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連続排水機能って何ですか?

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水道用ホースを繋いで、排水し続けられる機能のことだよ。

タンクに水を貯めるのではなく、ホースで直接お風呂場などへ流せる=自動排水です。

サラリProの背面に市販の水道用ホースをつないで連続排水している様子
背面にホースをつなぐだけ。留守中もタンク満水で止まらない
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ホースが部屋にあるの、すごく邪魔な気がします。

デジかめんレッド

うん。邪魔だね。

デジかめんピンク

え?

デジかめんレッド

え?

邪魔だし、見た目もスタイリッシュじゃない。でもそれでいいんです。この機能を使うのは、旅行や帰省で1日以上家を空けるときだけだから。

もし連続排水できない除湿機だと、タンクが満水になった瞬間に除湿が止まります。留守番中のピアノは、家族が帰るまでずっと高湿度にさらされっぱなし。連続排水は、その心配から解放してくれる超便利機能なんです。

そしてここが落とし穴。「連続排水対応」と書いてあるのに、操作しないまま24時間で勝手に運転を止める仕様の機種が、実は何台も存在します(後述の比較で実名を挙げます)。これだと連続排水の意味が半減。MJ-P180YXは、この点も死角なしでした。

条件4|排水タンクが「正面」にある

最後は地味ですが、毎日効いてくる条件。

サラリProの正面に配置された排水タンクと水量確認窓
タンクも水量窓もど正面。地味だけど毎日効く

ひとつは、ピアノを真横(わが家は右隣)に置いていても、本体を回転させずにタンクを抜き差しできること。横や背面にタンクがあると、抜くたびに「90度回す→外す→戻す→90度戻す」という地獄の儀式が要ります。

右隣にアップライトピアノを置いたサラリProの設置例
わが家の設置例。右にピアノがあると、タンクの向きが死活問題になる

もうひとつは、水量を確認する窓も正面にあること。横向きだと、水量を見るためだけに本体を動かすハメになります。

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でも、多くの製品は正面にタンクがあるんじゃ?

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そう思うじゃん?でも世の中そんなに上手くできてないんだな、これが。

コンプレッサー式をかなりリサーチしましたが、着脱口が「向かって右」のタイプが圧倒的多数。次に背面。正面はほとんど無し。三菱の下位モデルですら右側です。タンク正面、地味に貴重なんです。

内蔵湿度計の精度も検証してみた

いくら湿度を細かく設定できても、内蔵湿度計が不正確なら意味がありません。そこで、別途置いた湿度計と読み比べてみました。

除湿の真っ最中は、表示が5度以上ズレることもあって「あれ?」と思ったんですが、これは場所による湿度差が原因。運転が止まった状態で見ると、差は0〜3度程度でした。これはかなり優秀。ピアノは過乾燥でもダメージを受けるので、正確な湿度計は必須条件。ここも合格でした。

大容量4.7Lタンクで排水もラク

連続排水を使わない普段使いでも、タンクは大きいほどラクです。MJ-P180YXは4.7Lと大容量(通常は2〜3L台)。

わが家は24時間つけっぱなしですが、それでも排水は朝晩の1日2回で済んでいます。4本指でガシッと掴める設計なので、運ぶときも安定。大容量タンクは正義です。

正直に言う、サラリProの「難点」3つ

ここまで褒めっぱなしですが、パーフェクトな製品ではありません。短所もちゃんと書きます。

① 音がする。 コンプレッサー式の宿命ですが、一番頑張っているときは空気清浄機の強風くらいの音+「ブーン」というコンプレッサー音がします。音に敏感な人が寝室で使うのはおすすめしません(設定湿度に達すれば自動で止まり、しばらく無音になります)。

② 価格が高い。 ネットでも実売は高め。1〜3万円台が多い中では割高感は否めません。ただ、除湿力・電気代の安さ・機能の充実を考えると、個人的には妥当だと思っています。

③ 大きい…と思いきや、言うほどでもない。 コンプレッサー式は大型化しがちですが、これは「普通の空気清浄機に厚みを足した程度」。届いたとき「あれ、思ったほどデカくないな」が正直な感想でした。

みんなの口コミは?

私の感想だけでは何なので、世間の口コミも調べました。

良い口コミで多いのは、やはり除湿力の高さ。「雨の日でもガンガン乾かす」という声も。キャスター付きで移動がラク、大容量タンクで水捨ての頻度が少ない、といった点も好評でした。音についても、「思ったより静か」という人が意外と多い印象です(”うるさい”という前評判でハードルが下がっていた説もありますがw)。

悪い口コミは、操作パネルにバックライトが無い点と、やはり音。バックライトは、設定湿度にしておけば手動操作はほぼ不要なので、私は「無くて困らない派」です。音は、これだけの除湿力なら多少は仕方ない。「静かだけど除湿してくれない」より、よっぽどいいと思います。

買う直前まで迷った3機種と、外した理由

最後に、サラリProを買う前に本気で比較した3機種を晒します。わが家のピアノ部屋(実質リビング・洋室18畳)は、隣の部屋ともドア一枚で繋がるのでパワー重視で選びました。候補はいずれも「コンプレッサー式+連続排水」を満たす別メーカー機です。

山善 YDC-E300|コスパ最強かと思いきや…

買う寸前までいきました。検討した中で最安なのに、除湿力は1日30L、タンク7.7Lの超大容量、湿度の段階設定も可、連続排水対応、タンクは正面で水量も見える。「これでサラリProより安いってどういうこと!?」と。

ところが致命的な一点。操作しないまま24時間で運転が自動停止する仕様でした。レビュー記事で見かけて、半信半疑で山善サポートに直接確認したら…事実。連続排水対応なのに24時間がMAXって、しょぼすぎる。脱落です。

コロナ CD-H1821|デザインも除湿力もいい、けど…

角が丸いフラットなデザインでピアノと相性が良さそう。除湿力も高く、連続排水あり、湿度の段階設定もできる。

だけど、排水タンクの着脱が向かって右側。わが家は右にピアノがあるので、例の”地獄の儀式”が毎回発生する&水位も確認できない。

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いっそ横向きに置けば?

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ないわー。横から電源コードが丸見えでダサいったらありゃしない。

そしてこちらも24時間で強制停止する仕様。上位機も同様でした。話になりません。

シャープ CV-P180|24時間で止まらない!のに…

これは初期段階で脱落。除湿力は高い、連続排水あり、モダンなデザイン、しかも24時間で勝手に止まらない。なのに、湿度の段階設定ができないうえ、タンクが正面でなく右側。正面から水位が見えないのはやっぱり不便でした。

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でもシャープはプラズマクラスター付いてますよ!

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それねぇ…

プラズマクラスターやナノイー自体に、メーカーがうたうような殺菌効果があるという明確なデータは無いようです(同時発生するオゾンには殺菌効果がある一方、長く浴びると人体に有害という説も)。諸説あるので、信じるか信じないかは…以下略。

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家電量販店の店員時代も同じこと言ってたんですか?

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まさかw
クビになりたくないからな。

おまけ|ピアノに入れる乾燥剤って意味あるの?

結論。ほぼ意味がありません。

蓋を閉めようが、ピアノは構造上スキマだらけ。焼け石に水です。乾燥剤が効くのは密閉空間に入れたときだけで、「部屋は高湿度なのにピアノの中だけ理想湿度」なんて現実には起きません。だからこそ、部屋ごと管理できる除湿機が必須なわけです。

ちなみに似て非なるものとして防虫剤がありますが、あれはニオイ成分で虫を遠ざける性質なので、多少スキマがあってもニオイは拡散します。こちらは多少の効果は期待できます。

まとめ|ピアノ部屋の除湿機は、死角なしのサラリPro(MJ-P180YX)一択

選び方の4条件、

  1. コンプレッサー式
  2. 湿度のピンポイント設定
  3. 連続排水+24時間で止まらない
  4. タンク正面

——この全部を一台で満たしたのが、結果的にサラリProだけでした。連続排水対応をうたいながら24時間で止まる機種がいくつも存在するのには本当に驚きましたが、ここをクリアしているのは大きい。値段は高めですが、性能・機能を考えれば妥当だと思います。

なお、MJ-P180YXは広めの部屋向けですが、小さい部屋で使うのも全然アリです。除湿機は完全に「大は小を兼ねる」ので、小さい部屋なら一瞬で除湿が終わって余裕。換気で湿度が上がってもすぐ戻してくれる頼もしさは、何物にも代えがたいです。

ピアノをお持ちのすべての方に、安心しておすすめできる一台です。

<後日談> 先日の連休、帰省先に二泊しましたが、連続排水でちゃんと運転を続け、指定湿度を守ってくれていました。ほんと最高。。

なお、現在我が家では、雨の日や花粉の季節の部屋干しにもフル稼働しています。

洗濯目的で除湿機を探している方は、部屋干しは除湿機でラクになる|早い・臭わない・シワにならない衣類乾燥術もあわせてどうぞ。

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