こんにちは。
クラシックギターにどっぷりハマっている元カメラ販売員のふわくです。
購入したギターは、河野賢のNo.20というモデルの中古品なんですが、1977年に作られた個体で、すでに年齢は40歳超え。
そんなこともあり、リフレット(フレットの打ち直し)が必要なんじゃないかというくらい、なかなかのサビっぷり。
でも、それほどすり減っているわけではないので、研磨すればなんとかなるかも知れない。。
と思って、方法を調べてみました。
定番の方法はお世辞にも手軽とは言えない・・・
昔ながらの定番のやり方として、スチールウールや金属研磨用クロスで磨いてから、ピカールで仕上げる方法があるようです。
ただ、指板が削れたり、ピカールの液体がしみるのを防ぐために、事前に指板をマスキングテープで養生(ようじょう)する必要があります。
これを使えば、フレットだけをピンポイントで研磨できる・・・らしいのですが、Amazonの評価を見ると、フレットにピッタリ合わず、結局指板に液が付着してしまうので、面倒でもマスキングテープを貼ったほうがいい、という内容のレビューが数件見られました。
と思ったそのとき、すごい商品を見つけちゃったんです。
超簡単なのに本格的。しかも指板ごと磨けて一石二鳥!
マスキングテープで養生しなくても、指板ごとふきふきという掟(おきて)破りな方法を可能にしたフレットバターなる製品を見つけちゃいました。
細かいことはあとで書くとして、まずはビフォー&アフターを見ていただきましょう。
本当にあっけないくらいカンタンに、いい意味で予想を裏切る結果になり、正直驚きました。
さて、このフレットバター、どんなものかというと・・・
こんな感じの小さな布っきれです。
魔法の液体が染み込んだ金属磨きクロスって感じで、かなり甘ったるい匂いがします。
例えるなら、カルナバ蝋(ろう)ワックスみたいな匂い、でしょうか。
これ、結構汚れて見えますが、指板の汚れと、フレットをうっすら研磨した削りカスでここまで汚れたのだと思います。
ちなみにこれ、パッケージの裏面に「20回繰り返し使用できます。」と書かれてあります。フレット磨きはそれほど頻繁にやる必要がありませんから、年1の大掃除という感じで使えば、20年は使えるでしょうねw
使い方は・・・「軽く拭く」だけ
使い方は、基本的に指板全体を軽く拭いて、最後に乾いたタオル(クロス)でしっかり拭き上げる。それだけです。
マスキングテープでの養生も一切不要です。
この便利さはマジで反則級です。
これ、指板を傷(いた)めないの?
大丈夫なようです。
また、さきほどの写真をご覧のとおり、実際、エボニーの指板はノーダメージです。
ただ、金属のインレイが入った指板ではおすすめできません、っていう記載がありましたので、ご注意ください。
また、スチールウールだとフレットを削りすぎないか心配という人も多いと思いますが、フレットバターは目がめちゃくちゃ細かいので、そういった心配もありません。
商品の欠点はある?
使っていると、手が結構ベタつくし、甘ったるい匂いが強いので、使い終わったらしっかり手を洗う必要があります。
あと、値段が少々高いことも欠点といえば、欠点でしょうか。アマゾンで1,300円くらいします。
サイズはギター弦のパッケージ並みに小さいのに。。
でも、このサイズでも指板全体を20回もメンテナンスできるなら、むしろ安いかも知れませんね。
まとめ | フレット磨くなら、これさえあればいい
フレットの錆や汚れを綺麗にしたいけど、スチールウールは怖くて使えない、ピカールは養生が大変だから面倒そう、そんな不安を解消してくれるフレットバターは、養生なしで手間いらずなのに、施工も簡単という神商品。
使ったあとも、ピカールは間違いなく余りますし、缶なのでかさばります。フレットバターはコンパクトパッケージなので、余っても、かさばらず、保管にも便利。
とくれば、もはやフレットバターを使わない理由はあるでしょうか?さぁ、あなたもフレットバターで愛機のフレットを美しくよみがえらせませんか?
コメント