こんにちは。デジかめんです。
「ギターのフレット、ピカールで磨けるって聞いたけど大丈夫?」
「激落ちくんでもいけるって本当?」
——この記事にたどり着いたあなたは、たぶんそんな疑問を持っているはず。先に結論だけ言います。
ピカールでも激落ちくんでも、フレットは磨けます。
ただ、どちらも”養生(マスキング)の手間”と”指板を傷めるリスク”がついて回ります。
いろいろ試した私が、5年前からずっと使い続けているのが「フレットバター」という布なら、拭くだけで、しかも指板ごとキレイになります。
この記事では、ピカール・激落ちくん・フレットバターを正直に比較して、「結局どれがいいのか」をハッキリさせます。
フレットバターのデメリット(メイプル指板の注意点など)も隠さず書くので、買う前の判断材料にしてください。
ピカールでギターのフレットは磨ける(でも”養生”が想像以上に面倒)
昔ながらの定番は、スチールウールや金属研磨用クロスでフレットを磨いてから、ピカールで仕上げる方法です。実際これでピカピカにはなります。
ピカール自体は安くて優秀。「とにかく安く済ませたい」「養生の手間は気にしない」人にはアリです。ただ正直に言うと、私はこの①の手順を実際にはやっていません。理由は単純で、20本前後のフレットを全部マスキングする時点で心が折れたから。
ただし大前提として、指板を削ったりピカールの液がしみ込むのを防ぐため、フレット1本ずつの周りをマスキングテープで養生(ようじょう)する必要があります。 クラシックギターでもエレキでも、フレットは20本前後。これを全部マスキングするのが、想像の3倍しんどい。
念のため、定番の手順も整理しておきます。
- 指板を傷めない・液がしみ込まないよう、フレット1本ずつの周囲をマスキングテープで養生する
- スチールウール(または金属研磨用クロス)でフレットの曇り・錆を落とす
- ピカールを少量つけて磨き、つやを出す
- 乾いたクロスで拭き上げ、マスキングテープを剥がす
デジかめんピンク養生テープを貼るところでいきなり挫折しそうです・・・



そうなんだよ。しかもピカールは缶でかさばるし、開けると結構余る。年1くらいしか使わないのに保管しとくのも邪魔くさい。。
養生テープの代わりにフレット磨きプレートはどう?
フレットの形に合わせたスリットにフレットを通して磨く仕組みで、テープで養生するよりラクです。



結構お安いんですね!



そうなんだけど、ちょっと微妙な点もあるんだよね。
Amazonのレビューを見ると「フレットの幅にピッタリ合わず、結局指板に液が付く」「面倒でもマスキングしたほうがいい」という声が複数。つまり養生問題を完全には解決しないんですね。アイデアは良いのに惜しい。



駄目じゃん!
激落ちくん(メラミンスポンジ)でフレットは磨ける?
「激落ちくんでフレット磨けた」という声もあります。結論、軽い曇り程度なら多少は落ちますが、おすすめはしません。理由は2つ。
- メラミンスポンジは研磨剤の一種。こすり方次第でフレットや指板を削りすぎるおそれがある。
- 強い錆・黒ずみには力不足で、結局ピカールやフレットバターが必要になる。



じゃあ、”無し”ってことですか?



家にあるもので今すぐちょっとだけ」ならアリ。でも仕上がりと安全性を求めるなら別の道具を使ったほうが早いし安心、って感じかな。
【画像】フレット磨きプレート(手持ちが無ければ商品画像でも可)
ただ、Amazonのレビューを見ると「フレットの幅にピッタリ合わず、結局指板に液が付く」「面倒でもマスキングしたほうがいい」という声が複数。つまり養生問題を完全には解決しないんですね。アイデアは良いのに惜しい。



駄目じゃん!
結局いちばんラクだった「フレットバター」を5年使ってみた
そんな”養生めんどくさい問題”を、力技で解決してくれたのがフレットバター(dmi guitar labs / Fret Butter)。
なんと、指板ごと拭いてOKという、掟破りな製品です。
弦のパッケージと比較するとこんな感じです。


細かい説明は後回しにして、まずはビフォー&アフターをどうぞ。








どうですか!?
使ったのはフレットバターだけです。スチールウールもピカールも使っていません。



反射で顔が映り込むほどピカピカじゃないですか!
しかも指板までとっても綺麗になってる・・・。



これ、養生なしでただ拭いただけ。
40年モノの錆びたフレットでもこの通り。
正直、初めて使ったときは笑ったw
さて、順番が逆になりましたが、フレットバターってどんなものかというと・・・
「魔法の液体が染み込んだ、目のすごく細かい金属磨きクロス」です。





汚なっ!



指板の汚れと、フレットを薄く磨いた削りカスでこうなる。
むしろ仕事した証拠よ。
そして本題の「5年使ってどうだったか」。
私はこれを年1〜2回の大掃除でしか使わないので、最初に買った1枚を5年経った今もまだ使えています(パッケージ表記は「約20回」)。
チャック付き袋に戻して保管すれば乾かず、効きも落ちにくい。
フレット磨きは頻度が低いメンテなので、1枚で何年も持つ——これがコスパ面の実感です。
フレットバターのデメリット・注意点(買う前に必ず読んで)
ただこれ、いい点ばかりではないです。
使ってみて気になった点を挙げてみます。
1. メイプル指板(とくにオイルフィニッシュ)は要注意 最大の注意点。オイルフィニッシュのメイプル指板に使うと黒ずみの原因になることがあります。塗装が剥がれているメイプルも、薬剤が残ると黒ずむ恐れあり。エレキはメイプル指板が多いので、使用前に必ず指板の仕様を確認してください。ローズウッドやエボニー(私のクラシックギターはエボニー)は基本問題なし。金属インレイが入った指板も避けたほうが無難です。
2. 手がベタつく&甘い匂いが強い オイル系なので作業後は手がベタつき、甘い匂いが残ります。使用後はしっかり手を洗いましょう。
3. 強い錆は「根気よく」拭く必要あり 目が細かいぶん、ゴシゴシ一発でピカピカ、とはいきません。ひどい錆は何度か拭き重ねる前提で。とはいえ私の40年モノでも落ちたので、効果自体は十分。
4. 値段は安くはない ギター弦のパッケージほどの小ささで〔要確認:現在1,500〜1,800円前後。公開前に最新価格をリンク先でご確認ください〕。消しゴム型のフレット磨きより単価は割高です。ただ前述のとおり1枚が何年も持つので、「1回あたり」で見れば割安という考え方もできます。



欠点もちゃんと教えてくださるんですね。
ようやくあなたがメーカーの回し者でないことがわかりました。



今まで疑ってたのかよ・・・
使い方は「拭く」だけ
- 弦を外す
- フレットバターのクロスで、指板とフレット全体を軽く拭く(ゴシゴシ擦らなくてOK)
- 別の乾いたクロスで全体を拭き上げる
- クロスはすぐチャック付き袋に戻して密閉(乾燥防止)
- マスキングテープでの養生は一切不要。所要時間は弦交換のついでで10〜15分程度。弦交換とセットでやるのが一番ラクです。
上でも述べましたが、マスキングテープでの養生は一切不要です。
所要時間は弦交換のついでで10〜15分程度。弦交換とセットでやるのが一番ラクです。
比較表|結局どれを選べばいい?
個人的にはフレットバター一択なんですが、すでにあるものを活かしたいという方のために、ちょっとまとめてみました。ぜひご参考になさってください。


よくある質問(FAQ)
- ステンレスフレットにも使える?
-
ニッケルシルバー(一般的なフレット)はもちろん、ステンレスにも使えます。ステンレスは元々錆びにくいので、主に曇り取り・つや出し目的に。
- 錆びまくったフレットでも落ちる?
-
落ちます。私の40年超のクラシックギターは結構な錆でしたが、根気よく拭けばこの記事の写真の通り復活しました。ただ、どんな状態のサビも必ず落ちるという保障はありませんのでご注意ください。
- 何回くらい使える?回数の寿命は?
-
表記は約20回。汚れが落ちにくくなったり、拭いても指板が潤わなくなったら替えどき。私は年1〜2回使用で5年以上もっています。
- 甘い匂いは消える?
-
しばらく残りますが揮発はしにくいタイプ。気になる場合は最後の拭き上げを念入りに。
まとめ|手間なく安全に磨くなら、これさえあればいい
- とにかく安く・手間は気にしない → ピカール
- 今すぐ家にあるもので軽く → 激落ちくん(ただし削りすぎ注意)
- 養生なしで、指板ごと、安全に、何年も → フレットバター
私は5年使った今でも、フレット磨きはフレットバター一択です。ピカールのように缶で余ってかさばることもなく、コンパクトで保管もラク。「養生が面倒で、ついフレット掃除をサボってしまう人」にこそ効く道具だと思います。
メイプル指板など一部の注意点さえクリアできるなら、試す価値は十分。あなたの愛機のフレットも、拭くだけでよみがえらせてみてください。














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