子供撮りメインの私が、2021年に初代α9を選んだ理由【前編】

こんにちは。「我が子がメインの被写体」でおなじみ、元カメラ販売員のふわくです。

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ぜんぜん「おなじみ」じゃないんだが・・・。

突然ですが、私、α9を買いました。
そうです。2017年5月に発売されたSONYのミラーレス一眼、α9(ILCE-9)です。

子供撮りメインの私が、なぜ今さら4年も前のカメラを買ったのか。
今回はその理由についてお話ししたいと思います。

子供の日常をメインに撮影されている方のカメラ選びのヒントになれば幸いです。

目次

理由1:圧倒的なコストパフォーマンス -中古相場はすでに20万円台前半-

このα9、実は今ものすごくコスパに優れたカメラなんです。

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はぁ?何言ってんの?
ネットの最安値調べたらまだ35万円弱するんだけど。

たしかに新品だとまだそれくらいします。しかし中古なら20万円台前半まで値崩れしています。


登場した当初は実売50万円近かったα9も、α9IIの登場により、値崩れが始まり、さらに最近発売されたα1の登場によって、さらにじわじわ値を下げています。そんな今がまさにチャンス!

これだから中古デジカメはやめられない
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ふわく


20万円前半の新品カメラにはないスペックがα9にはてんこ盛りです。

ちなみに私は、ヤフーショッピングで実質19万円台で状態の良いα9を手に入れることができました。
ソフトバンクやワイモバイルユーザーはPAYPAY還元を当てにしてヤフーショッピングで買うのが有利です。

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でも、ボディだけで20万円って安くはないよね。

たしかに、とりわけ画素数が高いカメラでもないですし、動画性能なんかもごく平均的なスペックです。風景や物撮りがメインという方にとっては、秒間20コマというスペックも不要の長物なので、まったく割安感はないでしょう。

しかし、そのへんを差し引いても有り余る魅力が詰まったカメラがこのα9なんです。

理由2:ズバ抜けたAF性能 -現在も最高レベル-

では、なぜ私がこのカメラを選んだのか。

理由はいたってシンプル。α9が動体撮影に特化したカメラだからです。
私のように、日々、子供の写真を撮るためにカメラを使っているというような人にとって大切なのは、常に動いている我が子をいかにイメージどおり捉えられるかということ。それを当たり前のように実現してくれるのがこのα9なんです。

私は以前にもα9を所有していたので、よくわかっていましたが、とにかく瞳AFの精度とスピードが速い。
まさにカメラを向けたタイミングで、即シャッターを切って瞳にバッチリピントが合う。それくらいの快適さを誇ります。

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瞳AFといえば、後発のα7IIIなんかも結構すごいんじゃないの?

α7IIIはいいカメラだよね。でもAFのたびに1秒間に60回もの高速処理をこなすα9はその更に上を行くんだぜ。
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一時期、両方のカメラを持っていて、比較したことがありました。
α7IIIもなかなかの健闘ぶりだったんですが、わずかながらα9のほうが速かった。結構微妙な差ではあったんですが、あらためてα9の頼もしさを実感したものです。

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ところで、F1レースやスポーツ競技を撮るならまだしも、子供を撮るためにそこまで高速なAF性能って必要なの?

子供撮りをナメないほうがいい。
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普段、子供の写真を撮っている方ならよくご存知かと思います。子供を撮るのは意外に難しいということを。
突然あっち向いたりこっち向いたり、走ったり止まったり、基本的に予測不能なのが子供というもの。
室内だったらシャッター速度にも十分注意しないとブレまくったりと、とにかく、撮影条件が劣悪(れつあく)なんです^^;
逆に、シャッター速度は十分なはずなのに、ピントが合っていない写真が量産されてしまった、なんていうケースもよくあります。

そういった過酷な条件下でしっかり撮り切るには、十分なAF性能を持ったマシンが必要です。
α9なら、子供という名の高難度な被写体と対等に渡り合うことができるでしょう。

理由3:画期的なAF機能「リアルタイムトラッキング」が使える -ポチポチからの解放-

さて、瞳にピントを合わせるときは、瞳AFを使えばいいんですが、瞳以外にピントを合わせたいシーンだってありますよね。
たとえば、後ろ姿や、手もとや足など、体の一部にピントを合わせたいとき。そして人以外にピントを合わせるときに、とっさに狙った場所にピントを合わせたいこともありますよね。
そんなときに役立つのがリアルタイムトラッキングAF
そう、α9は、リアルタイムトラッキングAFが使えるというのがもう一つの大きな特徴なんです。

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追いかけ続ける、的なやつ?そういうのって、昔からあったよね?

似たような機能はあった。でもちゃんと使えるものはなかった。
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どういうことよ?

AFポイントを置いた被写体を認識して追い続けるような機能は一眼レフが全盛の時代から既にありました。
しかし、食らいつきが悪く、すぐにAFポイントがどこかに行ってしまったり、そもそも意図したポイントを掴んでくれなかったりと、お世辞にも実用的とは言えないものがほとんどでした。
しかし、SONYのリアルタイムトラッキングは次元が違いました
フォーカスポイントでピントを合わせたら、あとはもう、被写体が動こうが、カメラが動こうが、食らいついたまま離さないんです。
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そりゃ凄い。でも、ブツ撮りしかしない俺には必要のない機能だわ。

いや、ピント合わせてから好きに構図取れるから、ブツ撮りでも使えるよ。
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そうか!ある意味、真のフォーカスロックって感じだね。

まさしく!
一度ピント位置を決めれば、左右だけではなく、前後だってロックだからね。
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これがあれば、フォーカスポイントをポチポチ動かしてピントを合わせる必要がないんですよね。
私はこのポチポチが大っっっ嫌い!

子供は待ってくれないんです。ポチポチと悠長にやってる暇は無ぇーんですよ!!
リアルタイムトラッキングAFって本当に素晴らしい。。

理由4:必要にして十分な画素数

α9はの約2,400万画素というのはバランスが非常にいい画素数です。
というのも、画素数が多すぎると、PCに取り込むのに時間がかかりますし、保存領域も圧迫してしまいます。
また、暗い場所でノイズが出やすくなってしまうというデメリットもあります。

子供撮影においては、キレッキレな高画素な写真よりも、十分な明るさが得られない室内でもノイズが乗りにくいほうがいいし、連射で枚数が多くなっても容量が少なくて済む、ということのほうが重要だと思います。

私は、撮影したあとに、構図を調整するために、トリミングを頻繁に使いますが、それでも1600万画素から2000万画素もあれば、まぁ十分かな、と考えています。
プリントアウトしてもせいぜいA4程度ですからね。
α9は、2400万画素あるので、トリミング前提でもA3くらいまでなら満足のいくプリントもできます。

そんな、私がかつて所有したα7SIIIは、約1,200万画素しかありませんでした。
低画素大好き人間の私ではありますが、正直、トリミング前提で使うとなると、せめて1,600万画素くらいは欲しかったですが、そういう意味でも、α9の2,400万画素という画素数は、まさに必要十分な画素数だと思っています。

欠点はないの?・・・いや、2つある

フリッカーレス(フリッカー低減)機能がない

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以前、α9にフリッカーレス機能がないことについて文句言ってなかったか?

言ったね。
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ふわく

室内競技なので照明のある室内でストロボが使えないシーンではフリッカーの影響は免(まぬが)れません。
私の場合はまだ子供が小さいのでそういったシーンで撮ることはありませんが。
各社、フリッカーレス(フリッカー低減)機能を搭載してきたのは比較的近年なので、仕方ないと言えば仕方ないんですが、やっぱりα9クラスのカメラには搭載していてほしかったというのが本音です。

USB端子がマイクロUSB

ちょうどα9が発売された頃って、まだmicro USB端子が幅を利かせていたこともあり、Type-Cじゃないんですよね。
今はやっぱりType-Cのほうが便利なのよね。ケーブルを使い回せるし、後ろ前(裏おもて)を意識しなくていいので。
惜しい!

番外1:秒間20コマの高速連写や、ブラックアウトフリー撮影の使いごこちは?

どんな瞬間も逃さない秒間20コマという連射性能の凄さはいうまでもなく、最近よくある動画切り出しにも匹敵するものがあります。
しかし私は、この秒間20コマという連射性能を、α9を購入した理由には含めませんでした。

ぶっちゃけ秒間20コマが活きるシーンはそれほどない

私が1回目にα9を買ったときは、秒間20コマ連写に惹かれましたし、実際、結構使ってはみたんですが、正直、10コマで十分、という結論に至りました。
というのも、秒間20コマの連射が必要なシーンってそうそうないんですよね。
だってね、たとえば、子供の一瞬の表情の変化を捉えるとしても、秒間に20回も変化するなんてありえないわけですw
10コマもあれば十分。

もちろん、連射性能というものは、完全に大は小を兼ねるものなので、決して困るものではないですが、私は、秒間20コマ連射がしたくてこのカメラを買ったわけではないということを強調しておきます。

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「最高のAF性能のカメラを買ったら、ついでに秒間20コマ連写機能もついてきた、ラッキー♪」ってか?

YES
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ふわく

つまり何が言いたいかというと、

「秒間20コマも連射なんて使わないからなぁ」
は、α9を選択肢から除外する理由にはならないということです。もともと20コマ連写なんてオマケなんですから。

ブラックアウトフリー撮影も・・・まぁ無くても困らないかな

次は、ブラックアウトフリー撮影についてです。
ちなみに、ブラックアウトというのは、シャッターを切る瞬間というのは、ファインダー(液晶)も一瞬だけ黒くなるアレです。いわゆる「まばたき」みたいなもの。
α9は、なんと、この黒くなる瞬間がないんです!って、これ、そんなに有り難い機能だと感じたことなないんですよね、正直^^;
無音撮影時なんかは、シャッターがちゃんと切れたのかどうかが分かりづらいというデメリットのほうが際立っています。今はだいぶ慣れましたけど。

だからといって、やっぱりα9を選択肢から除外する理由にはならないですけどね♪

番外2:気持ちのいいシャッター音

α7 III、α9、α7S IIIと使ってきて、アレ?と思ったことがありました。それはシャッター音です。
電子シャッターではなく、メカシャッターの方の音です。
α7 IIIやα7S IIIはなんていうか、今どきのミラーレスといった感じの「カタン」という感じの音なんですが、α9は「パシャ」というフイルムカメラみたいな気持ちのいい音がするんです。
どうやら調べたところによると、α7III以降と、それより前の機種でシャッター音が異なるようです。(α7II系以前についてはどうだったのかは不明ですが。)

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俺はそもそも電子シャッター派だからどうでもいいわ。

私も、普段は電子シャッターがメインです。高速連写もできるし、何よりシャッターユニットの消耗を抑えられますから。
ただ、夜に室内で撮るときなんかは、私は外部ストロボを使ってよくバウンス撮影をするんですが、メカシャッターじゃないと外部ストロボが使えないんですよね。
そのたびに、「ああ、この音・・・気持ちいい。」ってなりますw

まとめ | 旧型と侮るなかれ!最強の子供撮りカメラが欲しいならα9は最有力候補だ

あらためて、次の2つを満たす人なら、誰しもがα9を検討するに値します。

  • カメラ本体の予算は、20万円前半
  • 主な被写体は、子供

α9は、今、最もコスパのいい、子供撮り用最強カメラだと自信をもって断言します。
登場した当初は50万円のカメラです。たった4年前のことです。
たしかに、α9IIやα1をはじめ、各メーカーの新製品の存在のおかげで、α9が過去のカメラになってしまったと感じられるかも知れません。
しかし、高速性においては、最新カメラにすらない高性能を誇るカメラです。
二度とこない瞬間を子供の決定的瞬間を捉えるにはこれほど頼もしいカメラもありません。

次回予告

さて、α9の記事ですが、もう少し引っ張りますw
次回は、他のカメラではなくα9にした理由について書かせていただく予定です。
次のような疑問にお答えします。

  • α7S IIIはどうして売っちゃったの?
  • つい最近、ニコンD4sサイコー!ってつぶやいてなかった?
  • 他のメーカーからもいいカメラがたくさん出ているのになぜ
  • α7Cもだいたい同じような機能じゃね?
  • 今年出るα7IVを待てばよかったのに。。

お楽しみに^^

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