ピアノ部屋の加湿にDainichiの加湿器が最適な理由

こんにちは。元家電量販店マネージャーのふわくです。
今年の夏に、おすすめの除湿機の記事を書かせていただきました。大変好評でしたので、今度はおすすめの加湿器をレビューさせていただきます。

今回ももちろん、ピアノのための加湿器という観点でのご紹介となります。

アバター画像(デジかめん レッド)
デジかめん ピンク
「ピアノのための」って、いったいどんな加湿器ですか?

最低限、次の3つすべて満たせる加湿器かな。
アバター画像(プロフィールカード)
ふわく

  • しっかり加湿できる
  • 結露しにくい
  • 湿度設定ができる

さらにプラスαで、お手入れがラクな商品があれば理想的です。

目次

いきなり結論:ダイニチの加湿器がおすすめ!

まずは結論から。
ダイニチの加湿器「LXタイプ」か「RXTタイプ」がオススメです。

※ごめんなさい!しばらく使う中で、24時間加湿には向いていないことがわかりました。
こちらの↓↓↓記事をご覧いただければ幸いです<(__)>

理由は、以下を全て満たしているからです。

  • しっかり加湿できる
  • 結露しにくい
  • 湿度設定ができる
  • お手入れがラク

アバター画像(デジかめん レッド)
デジかめん レッド
ダイニチ?あまり聞いたことがないな。

大手家電メーカーと比べると知名度は低いけど、石油ファンヒーターや加湿器のシェアはめちゃくちゃ高いよ。
アバター画像(プロフィールカード)
ふわく

他の大手家電メーカーと比べると、扱ってる商品ジャンルが少ない分、ご存知ない人もいらっしゃるでしょう。
パナソニックとダイニチでの比較を自動車メーカーで例えるとトヨタとマツダみたいなものでしょうか。
アバター画像(デジかめん レッド)
デジかめん ピンク
その例えちょっとわかりにくいです。。

とにかく、メーカーとしては50年以上もの歴史があって、加湿器は常に高い評価を得ていますからご安心を。

さて、では商品の特徴について詳しく見ていきましょう。

失敗しない加湿器選びのために、これだけは押さえておきたい。

と、その前に、これだけは知っておいて欲しいという内容を先に説明させてください。
加湿器はざっくり分けると、「超音波式」「スチーム式」「気化式」の3種類存在します。特徴がそれぞれ異なります。簡単にそれぞれの違いをご説明します。
なお、ダイニチの加湿器は気化式と温風気化式の「ハイブリッド方式」を採用しています。詳しくは後ほど。

「超音波式」の特徴

まず、超音波式。このタイプ、よくお店で見かけますよね。

見た目がオシャレで、値段も安い。加熱しないのでやけどの心配もない。さらに音も静か。
でも正直、この超音波式が一番おすすめしにくいです。

アバター画像(デジかめん レッド)
デジかめん ピンク
え?どうしてですか?メリットしかない気がするんですけど。

デメリットのほうがデカいのよ、これが。
アバター画像(プロフィールカード)
ふわく

最大のデメリットは衛生面。加熱しないということは、雑菌が繁殖しやすいということの裏返しでもあります。また、ホコリをシャットアウトするためのフィルターなども搭載されていません。結果、雑菌を撒き散らし、感染症の原因にもなりやすいため、毎日の掃除が欠かせません。また、カルキ(水が結晶化した白い粉)がいたるところに付着することもあり、機械などにつくと故障の原因にもなります。
また、超音波式は、広い空間を加湿するのには向いていません。

ということで、安くてオシャレという理由だけで買うと痛い目にあいます

「スチーム式」の特徴

一方、スチーム式は、やかんのお湯を沸かすのと似たような仕組みなので、菌の繁殖はしにくいです。

ただ、吹き出し口はかなり熱くなります。うっかり触ってやけどする恐れがあるので、小さいお子さんがいる家庭ではかなり気をつかうことになるでしょう。また、沸騰させるほど高温で加熱するわけなので、加湿器の中では最も電気代が高くなります。ただでさえ最近は電気代の高騰が問題になっているので、電気代が高いのは避けたいところです。また、蒸気を使うので、一気に加湿すると結露しやすいのでその点も気をつけなければなりません。
あと、お手入れも結構大変です。カルキが内部にこびりつきがち。これを掃除したことがある人なら、これを取り除くのがいかに大変かおわかりかと思います。。
また、超音波式同様、身のまわりだけ加湿する場合には適しますが、リビングなど広い部屋全体を加湿するような用途には向きません

また、アロマオイルが使える、みたいな製品もよく見かけます。(超音波式にもありがち)
ですが、そういった付加価値に釣られて安易に選ぶことは避けたほうがいいです。本来の目的をぶらさないようにしましょう。

「気化式」の特徴

最後は気化式です。

先に最大の弱点を言うと、本体価格が比較的高いという点。最低でも1万円くらいしますので、2,3千円で買える超音波式と比べると割高感はあります。ですが、スチーム式のように沸騰させない分、電気代は安いので長い目で見れば、必ずしも高いとは言えないでしょう。
気化式は、肉眼では風が出ているようにしか見えません。水の粒子が非常に小さいためです。粒子が小さいということは、加熱しなくても雑菌の放出を抑えることにつながります。さらに、加湿性能が高いのに結露もしにくいんです。
それでいて加湿性能は高い。ピアノは大きいので、部屋全体をしっかりと加湿する能力が必要になりますので、気化式はピアノを置く部屋にピッタリと言えます。

アバター画像(デジかめん レッド)
デジかめん レッド
気化式最強じゃん。

でも弱点もあります。
アバター画像(プロフィールカード)
ふわく

まず、上でも述べたように、本体価格が高いというのが一つですが、もう一つあります。それは音。気化式は水の粒子を風で拡散するタイプなので、ファンの音がします。
アバター画像(デジかめん レッド)
デジかめん ピンク
え?それって致命的じゃないですか?

「致命的」は言い過ぎだけど、気になる人は気になるかもね。
アバター画像(プロフィールカード)
ふわく

空気清浄機くらいの弱~標準風量くらいの音なので、そこまで気にならないと思いますが、やはり音は静かに越したことはありませんよね。

ダイニチは「ハイブリッド式」

ここまで主要な3種類の方式の特徴をご説明しました。
ダイニチはどれに当てはまるかというと、「気化式」になりますが、厳密には、「気化式+温風気化式」のハイブリッド式です。
※「超音波式」と「加熱式」を組み合わせたタイプのハイブリッド式もあります。そちらと混同しないようにしてください。

気化式だと、湿度が低い状態から一気に加湿する場合は、ファンをフル稼働させる必要があります。しかし、ハイブリッド式なら、温風の力で加湿するので、ファンがフル稼働しなくてもしっかり加湿してくれます。つまり、静か。気化式の弱点をいい感じに打ち消してくれるというわけです。
ただ、正直、この製品、温風じゃなくても十分静かです。ちなみに私の家では11月中旬現在、温風を使わないecoモードでも十分加湿してくれていますがめちゃくちゃ静かで快適です。
もし天井にシーリングファンがある方は、風を上向きにすることで効率よく部屋全体を加湿するのに役立ちますので同時運転をおすすめします。

なお、ecoモードは電気代が月あたり約171円とのこと。激安ですw

ちなみに温風気化式で動作するときは電気代が高くなりますが、ある程度湿度が上がってくれば、そこからは頑張る必要がないので、気化式に自動で切り替わります。このムダのなさが好き♪
これからもっと湿度が低くなれば温風気化式での運転が活躍すると思います。

湿度設定ができる

除湿機の記事でもお伝えしましたが、ピアノ部屋の最適な湿度は55%前後と言われています。

[st-card id=”14997″ label=”関連記事” name=”” bgcolor=”red” color=”” readmore=”on”]

要は、「人間にとって快適な湿度=ピアノにとって快適な湿度」なんです。
ダイニチのLXシリーズやRXTシリーズは50%、60%、70%と湿度を決め打ちで指定することができます。
残念ながら55%の指定はできませんが、うちは50%で指定するとだいたい50-55%前後で安定してくれます。

加湿器によっては、「弱」と「強」のように大雑把にしか設定できないものや、そもそも調節機能がないものも多いです。しかし、ピアノ部屋のように厳密に湿度管理したい場合は、数字で湿度指定ができる機種は必須だと思います。

最終的な決め手は・・・お手入れのラクさ

ダイニチの加湿器の機能や性能が優れていることは昔から知っていました。
でも、今は他のメーカーのハイブリッド式加湿器も同じように高機能・高性能を謳(うた)っています。
最終的に決め手になったのは何かというと、「お手入れのラクさ」でした。

加湿器の掃除って、結構面倒じゃないですか?
私は、カルキがこびりついてなかなか取れなくて苦労したことがあったので、買い替えるなら絶対、手入れのラクな製品が欲しいと思って探していたところ、いいものを見つけたんです!

カンタン取替えトレイカバーで掃除不要!?

ダイニチのLXタイプとRXTタイプをおすすめする最大の理由。
それは、掃除不要の「カンタン取替えトレイカバー」が採用されているからです。

通常であれば、2週間に1回はトレイ全体を掃除する必要があります。しかし、このかんたん取替えトレイカバーを付けていれば、トレイの掃除が不要になります。1シーズン使ったらこのトイレカバーをポイと捨てて、新しいものに取り替えればOK。

3個入で1,500円(税抜)なので、1シーズたったの500円。これで面倒な掃除から開放されるとかヤバすぎでしょ。(製品によって適合製品が異なります。対応製品をご確認の上お求めください。)

しかし、実のところ、他にも掃除をしなければならない箇所があります。
それは背面の「吸気フィルター」と、トレイ内の「抗菌気化フィルター」です。
吸気フィルターは、ホコリがたまるので、1~2週間に1回、掃除機などで吸ってください。これはあっという間に終わります。
もう一つは、抗菌気化フィルターですが、これは月に1回くらいクエン酸を溶かしたぬるま湯に30分から2時間ほど漬けます。(汚れ具合に応じて漬ける時間を調節してください。)
5シーズン使ったら買い替えが必要ですが、それほど高くないので助かります。

アバター画像(デジかめん レッド)
デジかめん レッド
なーんだ、「完全なるお掃除フリー」じゃないのか。

そうね。でも硬くて落ちにくいカルキ汚れを必死に掃除する手間を考えると恐ろしいくらいラクだけどね。
アバター画像(プロフィールカード)
ふわく

使えばわかります。メンテナンスのラクさは製品の重要な機能の一つだということが。

選び方は簡単。部屋の広さとデザインで選べばOK

まず、私が購入したLXタイプはこちら。

このシンプルで洗練されたデザインが気に入って買いました。ご覧のとおり、ピアノの左側に置いています。
黒いピアノだとさらにマッチしそうな気がしますが、木目のピアノとのバランスも決して悪くありません。

これはHD-LX1022という型番で、洋室27畳用ですが、33畳用のHD-LX1222という製品もラインナップされています。お部屋の広さにあわせてお選びいただければと思います。

アバター画像(デジかめん レッド)
デジかめん レッド
うちのリビングは20畳なんだけど、27畳用はオーバースペックかな??

いや、全然問題ないと思うよ。
アバター画像(プロフィールカード)
ふわく

スペックが高い分には問題ありません。キッチンと繋がっていたりする場合や、戸の開け締めが頻繁にあるような環境では、気持ち高めのスペックのほうが安心です。

さて、LXタイプは一般家庭向けとしては最もハイスペックなモデルですが、それよりも一段お買い得なRXTタイプもラインナップされています。

RXTタイプは、洋室24畳用、19畳用、14畳用と3種類あります。(型番はそれぞれ、HD-RXT522/722/922)
カラーはブラウン基調で、フラットなデザインとなっています。こちらもシンプルで美しいですね。

LXタイプもRXTタイプはデザイン以外大きな違いはありません。(細かい違いはこの後ご説明します。)
デザインやお部屋の広さにあわせてお好きなほうをお選びいただければと思います。

LXタイプを買って使ってみて良かったこと

しっかり加湿してくれるし、結露もしない、お手入れも簡単。
そんな基本性能以外にも買ってみて初めて気づいたことがあります。

ですので、それ以外の点について感じたことをお伝えしたいと思います。

良かったことTOP1 音めっちゃ静かじゃん!

気化式はファンの音がうるさいと聞いていたので心配だったのですが、全く心配にはびませんでした。

通常運転状態で、空気清浄機の「弱」レベルの静かさです。
実際、ダイニチのホームページでも「業界トップの静かさを実現」と謳(うた)われていることから、他メーカーの類似製品と比較しても静かなんだと思われます。最小音13dBとのことで、これは一般の人が聞き取れる最小音レベルとなっています。
ピアノのすぐ横に置いていますが、全く気になりません。音過敏な私が太鼓判を押させていただきますw

なお、この静かさはLXタイプ、RXTタイプ共通です。

良かったことTOP2 タンクの取手がダブル。これマジ便利っす!

こんな感じでガッと手を入れて着脱できます。結構深く入るので安定感バツグンです。

そして、取手がこっちにも付いているんです!

使ってみるとよくわかるんですが、ここに取手があるとすごく便利なんです。具体的には、

  • 蓋の開け締めのときにつかんで支えられる
  • 水を入れるときに適切な位置に置きやすい
  • 水を入れたあとさっと持ち上げて、取手を持ち換え可能

といった感じです。
これ、ほんとに使ってみて初めて「あ、やっぱり取手が2つあるってすごく便利なんだなー。」と実感した点です。
これはLXタイプのみの特徴となっています。(RXTは取手は一つのみ)
これだけでもLXタイプ買っといて良かったと思いました。

良かったことTOP3 タンクがデカいから頻繁に水入れしなくてもいい!

LXタイプは、いずれもタンク容量がなんと7リットル!一晩もたない製品も多いなかで、丸一日いけちゃいます。
頻繁に給水する手間を省いてくれるのは本当に嬉しい限りです。
なお、RXTタイプは、24畳用と19畳用(HD-RXT922/722)で6.3リットル、14畳用(HD-RXT522)で5リットルとなっています。RXTタイプもなかなかの大容量となっています。

ところで、最近は「本体の上から給水できる」のを謳(うた)い文句にしている製品をよく見かけます。
でもあれって本当に便利なんでしょうか?

アバター画像(デジかめん レッド)
デジかめん ピンク
私は便利だと思いますけど。だって、タンクをいちいち外す必要がないんですから。

上から給水できるからといっても、コップみたいなのでちまちま入れるんじゃ結局給水頻度が高くて不便でしょう。
やかんなどで一気に給水するにしても、やかんの大きさやタンクそのものの大きさ次第では、やっぱり何度か給水しなくてはなりません。
また、大きなやかん(や鍋)で給水するのって重くて結構大変だと思います。
ということで、取手のしっかりした大容量タンクがなんだかんだで一番使い勝手がいいんじゃないかと私は思います。

欠点は3つ

珍しいくらいに欠点のない製品ではありますが、気になる点もあります。

お手軽なタイプの加湿器と比べると価格は数倍

キングオブ加湿器と名高いDainichi様の加湿器の大きな欠点・・・それはズバリ価格が高いということ。
HD-LX1022は最安でも約33,000円(2022年11月5日現在)、HD-RXT722は約25,000円となかなかに高い。
それこそ3千円クラスのお手軽加湿器と比較すると数倍以上。私も買うときはなかなかに勇気がいりました。
ですが、一度買えば何年も使えますし、大事なピアノを守ってくれるしっかりとした基本性能をを鑑(かんが)みれば投資価値はあると思います。ピアノ用調湿剤なども買う必要ないですしね。

連続給水機能がない

除湿機選びではもっとも重視したといってもいい「連続排水機能」に対し、「連続給水機能」もあればいいなーと妄想してましたが、案の定、そんな製品は存在しませんでした^^;
洗濯機方式で、常時開けっ放しの蛇口と接続して使えたら長期不在時も加湿できて便利なんですけどね。
ということで、この機能がないのはダイニチの加湿器に限ったことではないので致し方なしですね^^;

湿度設定が10%きざみ

ちょっと惜しいと思ったのは、湿度設定が10%きざみでしか設定できないという点。
除湿機は55%で設定していますが、加湿器も55%で設定できたら尚よかったかなーと。
もちろん、10%きざみでも設定できるだけありがたいんですけどね。

まとめ | ピアノ部屋にはダイニチの加湿器で決まり!

冬場の乾燥はピアノの大敵です。過乾燥で響板にヒビでも入った日にゃ目も当てられません。。
今回ご紹介したダイニチの加湿器は、ハイブリッド式(気化式+温風気化式)を採用しているおかげで、

  • しっかり加湿できる
  • 結露しにくい
  • 湿度設定ができる

と三拍子揃っています。まさにピアノ部屋にピッタリの性能を持ち合わせています。
それだけでなく、

  • お手入れがラク
  • タンクがデカいのでまめに給水しなくていい
  • ダブル取手がめちゃ便利(LXタイプのみ)

と、付加価値でさらに三拍子。
いや、むしろ使いやすさ、メンテナンスのしやすさもメインの機能でしょう。
正直、本体価格は高いですが、それでも飛ぶように売れているという理由がよくわかります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次