こんにちは。元量販店カメラ担当のふわくです。
先日、地元の友人から次のようなLINEメッセージが届きました。
「一眼レフカメラを買ったはいいけど、いまいち上手く撮れないんだけど。。」
具体的にどういうことか尋ねたところ、わたしが撮った写真を例にあげて「こんな感じに撮れない」とのことでした。
どうやら背景がボケないということについて不満を持っているのだとようやく理解しました。
まず、ボケを作るには基本的なルールを理解する必要があります。
実はカンタン!ボケを作るためのたったの2つポイント
ボケを作る技術としてもっとも大切なポイントが2つあります。
それは・・・
- カメラと被写体と背景の位置関係でボカ方が変わる
- F値を小さく設定するとさらにボケる
基本はこの2つだけです。
では順番に見ていきましょう。
カメラと被写体と背景の位置関係でボケ方が変わる
さっそくですが、下の絵のカメラと被写体と背景の位置関係に注目してください。
ボケる位置関係 その1:カメラと被写体を近づける
このように、カメラと被写体を近づけると・・・
はい、ボケた!
ボケる位置関係 その2:被写体と背景を遠ざける
このように、被写体と背景の距離が遠い場合も・・・
はい、ボケた!
ボケる位置関係 その3:被写体に近づいて、なおかつ、背景を遠ざける
最後は、さっきのコツ1と2の合わせ技。
つまり、カメラと被写体が近くて、なおかつ、被写体と背景が遠いパターンです。
このパターンのときに、もっとも強力にボケます↓↓↓
どんなカメラやレンズを使っていても、共通の法則だから覚えとくといいよ。
一番ボケないのはどんなパターンかわかる?
その逆、つまり、被写体が遠く、背景が近いときが、一番ボケにくいってことか?
うまい棒1本あげるね。
ポイント2:F値を小さく設定すればさらにボケる
設定は簡単で、撮影モードを絞り優先モード(AモードまたはAvモード)に設定して絞り値をなるべく小さく設定すればOK!
つまり、もしカメラと被写体と背景の位置条件が同じでも、F値を変えるだけでボケ方が変わります。
たとえば、こんな感じに↓↓↓
さらにF値を小さく設定すれば最高にボケるってことか。
おまけ:前景をぼかすコツ
ボケは常に被写体の背景(うしろ)とは限りません。
被写体の前にボケを作る「前ボケ」というテクニックもあります。
今回はわかりやすくするために、前ボケの中でもちょっと極端な例をご紹介します。
下の絵のように、レンズがくっついてしまうくらい、ぼかしたい対象に限りなく近づけます。
そして、ピントを被写体に合わせるとこんな感じの写真になります。
前景と被写体が遠いほど、前ボケが強くなります。
これをそのまま応用したのが、下のような写真です。
画像出典:ソニーストア
レンズが前景に接触するくらい近づけばこんな感じの雰囲気のある前ボケが作れます。
周りに「おぉ!?」と言わせたい人は一度前ボケにもチャレンジしてみてください♪
でしょ。
基本となる背景ボケについては、とにかく、
- 被写体に寄る
- 被写体と背景の間は十分距離を置く
- F値を小さく設定する
これさえ心がければバッチリだよ。
しかもF値がF5.6までしか下げられないレンズとかだとどうしたらいいんだ?
つまり、今回のパターンは、下のような距離感で、なおかつF値も小さく設定できないケースということになります。
こういう悪条件でも背景をぼかすにはさらに追加の条件が必要となりますので、続編記事でご説明します。
ただ、もっとも基本かつ大事な内容は今回ご紹介した内容のとおりなので、
まずは今回の内容を踏まえて撮影するだけであなたの写真は劇的に変わりますので、まずはぜひ試してみてください♪
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